
POR15は剥がれやすい、、、そんな口コミや体験談を見て不安になっていませんか。
実際「すぐ浮いてきた」「密着しなかった」という声もありますが、その多くは施工条件や下地処理が原因です。
結論から言うと、POR15は正しく施工すれば簡単には剥がれません。

ただし、下地処理や乾燥条件を間違えると密着不良が起こり、早めに剥がれるケースがあるのも事実。
そこで今回は、剥がれると言われる理由 、失敗する人の共通点、施工後の状態、正しい施工手順を、実体験と経過写真をもとに詳しく解説します。
旧車メンテナンス歴30年の中で実際に使用し、長期経過を確認したリアルな結果も紹介します。
本当に効果はあるの? と迷っている方は施工前にぜひ参考にしてください。
※本記事は実際の施工から5年以上経過した状態をもとに検証しています。
\ 5年後も持続する防錆塗料 /
- POR15は正しく施工すれば剥がれない
- POR15の施工手順
- POR15をゴルフ2の錆に施工した結果

- 旧車歴 30年
- カバー歴 17年
- VWゴルフ2オーナー
- サビ・キズ・故障はできるだけDIYでやっつけるなど、維持費削減も忘れません
- 特技:家計管理
- FP3級
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結論:POR15は剥がれる?

ゴルフ2 左リア
結論から言うとPOR15は施工場所と下地処理によって、最強の防錆剤にもなれば、簡単に剥がれる塗料にもなります。
POR15がその効果を発揮し、二度と剥がれないほどの密着を見せるのは、サビの上に塗ったときだけです。
一方、サビのないツルツルとした鉄板や、不十分な脱脂状態では簡単にはがれてしまいます。
結局、剥がれたという情報の多くはサビのない面へ塗ってしまったことや下地処理のミスが原因であると言えます。
なぜPOR15は剥がれると言われるのか?

POR15が一般的な塗料と大きく異なるのは硬化の仕組みです。
湿気硬化型の特殊な被膜
POR15は空気中の水分と反応して硬化する湿気硬化型ウレタン塗料です。
硬化すると、酸素や水分を完全に遮断する硬い被膜を形成し、サビの進行を物理的に食い止めます。
生鉄板(サビのない面)に密着しない理由
POR15はサビのザラザラとした表面に深く浸透し、高分子化学的に結合することで強力な密着力を得ます。
しかし、サビのない滑らかな鉄板には食いつくための足がかりがないため、乾燥後にペリペリと皮がむけるようにはがれてしまうのです。
紫外線による劣化
POR15はエポキシ系に近い特性を持ち、紫外線(UV)に非常に弱いという弱点があります。
太陽光に長時間さらされると、表面が白化したり変色したりしてもろくなり、最終的に剥がれやサビの再発を招きます。
POR15で失敗する人の共通点
多くの失敗事例を確認すると、共通して以下の4つのポイントでミスをしています。
施工の湿度や温度の条件が極端すぎる

空気中の水分と反応して硬化が進むので、湿度や温度の条件が極端すぎると硬化がうまくいきません。
塗装時は気温15〜25℃、湿度50〜70%程度を目安に施工してください。
作業しないほうがよい環境
- 夏場の直射日光下で、金属が熱い
- 雨天や高湿度の日で表面に水分が残っている
- 冬場で気温が5℃以下、乾燥している
サビのない面に塗っている

サビ予防のために新品の鉄板に塗っても、POR15は密着せず、マスキングテープと一緒にはがれることさえあります。
脱脂が不十分

金属表面にわずかでも油分や指紋が残っていると、POR15をはじいてしまい数ヶ月で浮きが発生します。
特に多い失敗
- ワイヤーブラシで軽く擦っただけ
- 錆転換剤を使い、化学反応がストップ
- 脱脂を忘れた
厚塗りのしすぎ
一度に厚く塗りすぎると、内部に気泡が発生。
そこから水分が侵入して剥がれの原因になります。
剥がれを防ぐ!正しい施工手順とコツ

実際にゴルフ2で施工した様子をもとに、絶対に失敗しないための手順を解説します。
POR-15施工【錆の状況確認と道具の用意】

- 錆の状態を見る
- 錆の状況を確認してみましょう。
- 錆がふくらんでいたり、錆汁が垂れていたりしていませんか?
- 錆がどこまで進んでいるか確認しておきましょう。
- 材料、道具を用意する
- ゴム手袋は必ず使ってください。
- マニュアルで手順をイメージする
- 車体の内側の作業では部品の取り外しも必要です。
今回用意したものを表にまとめました。
| 材料/工具類 | 名称 | 数量 |
|---|---|---|
| 材料 | POR15 クリア 100ml | 1缶 |
| 絵筆 ぺんてるネオセーブル | 1本 | |
| シリコンスプレー | 1缶 | |
| ゴム手袋 | 1枚 | |
| サンドペーパー 600〜800番 | 2枚程度 | |
| マスキングテープ | 1本 | |
| 工具類 | ワイヤーブラシ | 1本 |
| マイナスドライバー | 1本 | |
| ウエス | 2,3枚 |
ゴム手袋の必要性は「やってはいけない5つの注意点」で詳しく解説していますので、こちらの記事と併せて参考にしてください。

POR-15施工【内張り外し】
今回は内張りを外す作業が加わるのでサービスマニュアルで流れをイメージしておきます。

\ ベントレーは広範囲の車種をカバー /

ベントレーサービスマニュアル「13章 BODY AND INTERIOR 22ページ」によると、内張りの外し方の解説があります(図5-1 フロントドアトリムの全体図。リアドアは同様)。
以下の手順で外していきます。
ガイドピースも外す
パネル横左右2箇所


トリムピース外してからドアハンドルを外す

ハンドルの角度を画像で撮っておく

トリムピース外すとネジが見えます。
ネジを緩めるだけでクランクハンドルが外れます。
POR-15施工【サビ落としと脱脂】

• 浮きサビを落とす:ハンマーで叩いて落ちるような厚いサビや、ワイヤーブラシで取れる浮きサビを除去します。
• サビを適度に残す:POR15はサビがあると密着するので、ピカピカに磨き上げる必要はありません。
むしろ少しサビが残っている状態がベストです。
• シリコンオフやパーツクリーナーで油分を完全に除去。
このとき素手で触ると皮脂が付着するので必ずゴム手袋を着用しましょう。
POR-15施工【塗り方】

POR-15塗布7つの工程になります。
気温・湿度を確認し、15〜25℃、湿度50〜70%が理想です。
塗布は2回以上、薄く均一に塗るのが鉄則。
乾燥を待って2回目を重ねると、剥がれにくい塗膜を作れます。

紙コップ、絵筆、スプーンを用意します。
POR15 を移し替えるときにスプーンを使わないとフタが開かなくなります。
フタがあかなくなったので、管理人は小瓶に移し替えて保存しています。

蓋に液体がつけないようにするために、縁にテープをクロス貼りする方法もあります。
フタの縁をしっかり拭いたら作業開始です。
絵筆で薄く塗っていきます。

錆びているところすべてにPOR15を塗っていきます。
絵筆で薄く塗りましょう。
画像ではだいぶ垂れていますね。
絵筆は毛が抜けにくいものを選んでください。
2回目は4時間後に重ね塗りします。
乾燥後6時間後、スロットインナースクレパーを取り付けたところです。
• 直射日光が当たる場所に施工する場合は、必ず上塗り塗装を行ってください。
• POR15を紫外線から守ることで、防錆効果が劇的に長持ちします。
硬化が始まるのは6時間以降。
新しいパーツはそのあと取り付けます。


POR-15施工【完全乾燥】

説明書には「硬化まで6時間程度」と書いてあります。
塗布後すぐに上塗りや部品の組み付けを行わないことが重要です。
急がない限り内張りの取り付けは翌日に回したほうが無難です。
完全硬化には1〜2日必要ですが、気温や湿度に応じて調整してください。
POR-15施工【内張りの取り付け】

以下の手順で取り付けていきます。

- 白いパネル保持クリップが2箇所ついているか確認
- ドア下部左右に1つずつ
- スロットインナースクレパーにはめ込む
- 内張りをクリップに乗せ、そっとはめる
- 固定ネジをしめる
- パネル横2本ずつ
- ロックピンのガイドピースをはめる
- ドアロックピンを回す
- ドアハンドルをとめる
- トリムピースつける
- ウインドウクランクハンドルの元の角度元に合わせる
- ドア下部左右に1つずつ
- トリムピースつける

POR15【5年後の検証】実際の耐久性はどうなった?

POR15で錆補修をしてから5年が経過しました。
私が実際に施工したゴルフ2のドア内側の経過報告です。
- 施工直後:半光沢で黒い被膜
- 1年後:表面にホコリがありますが、密着力に変化はありません。
- 3年後:ホコリを被っても、浮きや剥がれなし。
- 5年後:軽くブラシでこすっても塗膜は強固なまま。鉄の地肌は見えず、錆の進行も止まっていた。
その後、追加作業で浸水した車体のフロア面やホイールハウスの内側にもPOR15を塗布。
特に水はけの悪いホイールハウスの内側でも、POR15がしっかり密着しており、「剥がれるどころか、鉄板と一体化したような硬さ」になっていました。
一部でわずかに浮きが出た箇所も
唯一、錆落としが不十分だった溶接跡付近でわずかな浮きが発生しました。
この部分は、作業当時に「内部に錆が残っていた」ことを自覚していた箇所です。
やはりPOR15といえども、下地処理の精度が仕上がりを左右すると実感しました。
POR15のよくある質問
まとめ:POR15は「正しく」使えば一生モノの防錆に

SNSなどで「POR15はすぐ剥がれた」との声がありますが、実際には下地処理と施工環境を整えれば、長期間しっかり密着します。
- サビのある面に塗る
- 徹底的に脱脂する
- 紫外線が当たる場所には上塗りする
この基本さえ守ればPOR15は5年、10年と愛車をサビから守り続けてくれる最強の味方になります。
板金修理に出せば数万円かかる補修も、POR15なら数千円で延命可能です。
錆を見つけてしまったら、手遅れになる前にぜひ挑戦してみてください。
特に下回り補修に使う場合は、「湿気対策」と「脱脂の徹底」が成功のカギです。
ぜひこの機会に挑戦してみてください。
使用した道具はこちらです。
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次回もカーライフをより豊かにする情報をお届けします。
最後まで見ていただきありがとうざいました。
今日もすばらしい旧車らいふを!
※本記事の内容は、筆者の30年にわたる旧車メンテナンス経験と、各種ソースの検証データに基づいています。施工の際は、製品の取り扱い説明書を必ず確認してください。




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