個人売買で費用をおさえたいんだけど、どうやって手続きを進めたらいいですか?
個人売買の4つのステップで流れをつかんでおこう。
- 個人売買の手続きの流れ
- 個人売買に必要なもの
- 個人売買の取引中の注意点
コスパを考えるなら諸費用が少ない個人売買がおすすめです。
しかし、自分で手続きを進めなければならないので何から始めたらよいか不安ですよね。
たかまるは個人売買のチェックリストを調べ、要所要所を把握して取引できたので問題なく現在に至っています。
そこでこの記事では個人売買の4つのステップ、取引前、取引当日、名義変更、名義変更後の流れを紹介し、買主として何をするのか解説していきます。
この記事を読めば個人売買で用意するものや取引の流れがわかり、4つのステップでクリアできるようになります。
個人売買を考えている方はぜひ最後までご覧ください。
旧車が好きで個人売買で出会ったゴルフ2に28年乗り続けています。ファイナンシャルプランナーを取得したことでコスパを考えて旧車生活を楽しむようになりました。
好きな車を見ているだけで幸せですが、それなりに維持費がかかります。
このブログでは旧車を所有している方、これから乗りたい方のためにコスパ・タイパを考えた記事をお届けしています。
個人売買の流れ 4つのステップ
個人売買の流れは取引前、取引当日、名義変更、名義変更後の4つのステップで構成されています。
ステップ 1 取引前にやることは 5つ
取引前の流れは5つです。
- 取引額を確かめる
- 書類を準備する
- 売主さんの書類を把握する
- 内金や名義変更預かり金を決める
- 引き渡し、契約の日時と場所を決める
取引額を確かめる
取引前の流れの1つめは「取引額を決める」です。
取引額は車両価格(内金)と名義変更預かり金を合わせた額です。
100万円:内金10万円+残金90万円
名義変更預り金 5万円
取引額は105万円となり、これを売り主と買い主で決めます。
他に「自動車税の負担額を決める」があります。
書類を準備する
取引前の流れの2つめは「早めに書類を準備する」です。
売主さんと取引額を決めたら、自分の書類を準備します。
いつでも契約できるように早めに準備することをおすすめします。
書類は2点です。
- 車庫証明 1通
- 印鑑証明 1通
マイナンバーカードがあり、居住地で印鑑登録している方なら、コンビニで印鑑証明が交付できます。仕事帰りに取り出せるので便利です。
売主さんの書類を把握する
取引前の流れの3つめは「売主さんの書類を把握する」です。
自分は売主じゃないのでスキップしてもいいですか?
いいえ、売主から受け取った書類は名義変更で使うから必要ですよ。
買い主だからといってまったく知らないと取引全体が見えません。売主さんが用意する書類を知っておけば、契約書を交わす作業がスムーズに進みます。
書類は11あります。
- 売買契約書
- 自動車検査証
- 自賠責保険証明書
- 自賠責保険承認請求書
- 自動車税納税証明書
- リサイクル券
- 住民票・戸籍謄本
- 譲渡証明書
- 売り主さんの印鑑証明書
- 売り主さんの委任状
- 売り主さんの譲渡証明書
内金と名義変更預かり金を決める
取引前の流れの4つめは「内金と名義変更預かり金を決める」です。
契約書を交わす前に、内金や名義変更預かり金、税金の支払額、支払い期日を決めておきます。
例えば内金と名義変更預り金は契約時に現金で支払い、残金90万円は売主さんの口座へ振り込むといった具合です。
また、「残金はクルマの受け渡しが完了した翌日までに振り込む」といったことを契約書に記載してもらうことで売主さんも安心できるはずです。
個人売買ではこうしたやりとりの中で信頼を築き上げていくことがお互いの利益につながると考えています。
- 車両価格 100万円の取引内容
内金10万円+残金90万円 - 名義変更預り金 5万円
引き渡し日と契約の日時・場所を決める
取引前の流れの5つめは「引き渡し日と契約の日時・場所を決める」です。
4と同時進行で進めたいのが日時と場所の決定です。必ずこうするというきまりはないのですが、お互いの居住地が離れている場合がありますので中間地点をおすすめします。
場所選びは気をつけたいところです。おすすめは郊外型のファストフード店やファミレス、喫茶店です。郊外型店舗には駐車場があって現車確認ができるからです。契約書に捺印、記入があるので机があることも理由の一つです。
クルマに近いという点でも駐車場がそばにあるお店にすることをおすすめします。
ステップ2 取引当日にやることは6つ
取引当日の流れは6つです。
- 現車の再確認
- 連絡先は2つ以上交換
- 必要書類の確認
- 契約書の署名を間違わない
- 内金を支払ったら受領書をもらう
- 合鍵を含めて受け取る
時間帯は午前中がおすすめです。車の取引に時間を十分使えるからです。
また、防犯上の観点や車体の確認が難しいことから、夜間は避けたほうがベターです。
現車の再確認
取引当日の流れ1つめは「現車の確認」です。
契約書を交わす前に必ずやっておくことがあります。
それは外観、エンジン、室内、付属品といった現車の再確認です。試乗の時になかった外観の異常や走行中の不具合などがあるからです。契約書を交わす前に現車の確認ができないかお願いしておけば、スムーズに進むはずです。
連絡先は2つ以上交換する
取引当日の流れ2つめは「連絡先は2つ以上交換する」です。
試乗した時に連絡先を交換していなければ、契約書を交わす前に必ず交換しておきましょう。
もしもの時を考え2つ以上の連絡先を交換しておくことをおすすめします。
必要書類の確認
取引当日の流れ3つめは「必要書類の確認」です。書類の中でサイン、捺印が必要なものがあります。
■自賠責保険承認請求書
買主として捺印します。
■自動車税納税証明書
買主として自動車税の月割りを依頼されている場合、その金額を売主さんに払います。
例 契約日が8月であれば翌年3月までの8ヶ月分です。
■売り主さんの印鑑証明書
譲渡証明書の印鑑と同じかチェック買主が用意する車庫証明書と印鑑証明書を忘れずに持っていきましょう
契約書の署名を間違わない
取引当日の流れ4つめは「契約書の署名を間違わない」です。
書類の点検が終わったら契約書の取り交わしに移ります。
契約書の中で支払い額や支払い期限に関わるところは特に注意し、自分の想定していた内容とちがっていないかチェックしてください。
契約書「乙(買主)の住所と氏名」は慎重に記入しましょう。
取引に必要な書類は以下の記事「必要書類と記入上の注意点」で詳しく解説しています。こちらの記事と合わせて参考にしてください。
内金を支払ったら受領書をもらう
取引当日の流れ5つめは「内金を支払ったら受領書をもらう」です。
内金と自動車税の月割りについて当日支払うといった契約であれば、契約書を取り交わす日に支払います。
現金で払った内金と自動車税の月割り、名義変更預かり金のそれぞれに受領書または預かり書を作ってもらいましょう。
合鍵を含めて受け取る
取引当日の流れ6つめは「合鍵を含めて受け取る」です。
契約書の取り交わしが終わると車の受け取りになります。合鍵を含めて鍵を預かると安心です。
ステップ3 名義変更でやることは7つ
名義変更が完了すればもうすぐゴールです!
名義変更後の流れは7つあります。
- 15日以内に運輸支局へ行く
- 運輸支局で用紙の作成は慎重に
- 印紙、登録手数料は現金のみ
- 書類をもれなく提出する
- 税金の申告と納付
- ナンバーのボルトは錆びていないか確かめる
- ナンバーの取り付けは自分でする
15日以内に運輸支局へ行く
名義変更後の流れ1つめは、「15日以内に運輸支局へ行く」です。
契約書を交わした日から15日以内に運輸支局へ行き、名義変更をします。
車検証の変更手続きをせずに15日を過ぎてしまうと、50万円以下の罰金を科される可能性があります(道路運送車両法第109条2号)。
- 運転免許証
- 名義変更する車
- 契約書などの必要書類すべて
- 実印
- ボールペン
- プラスドライバー
- ラジオペンチ
- 納税や証紙を購入するための現金
運輸支局で用紙の作成は慎重に
名義変更後の流れ2つめは、「運輸支局で用紙の作成は慎重に」です。
車庫証明で住所が記載されている管轄の運輸支局へ行きます。
窓口で名義変更の書類を受け取り、書類に正確に記入します。
印紙、登録手数料は現金のみ
名義変更後の流れ3つめは、「印紙、登録手数料は現金のみ」です。
印紙代として登録手数料500円を現金で支払います。
書類をもれなく提出する
名義変更後の流れ4つめは「書類をもれなく提出する」です。
印紙の購入が終わったら契約書などの必要書類を提出します。
税金の申告と納付
名義変更後の流れ5つめは「税金の申告と納付」です。
税金の申告とは、「自動車税の環境性能割」と「自動車税の種別割」のことをさします。「環境性能割」は最大で3%ですので、本体価格100万円の3%で30,000円の納税となります。
今回はナンバーがついている状態で売買し、運輸支局まで運転してきている設定なので「種別割」は発生しません。
ナンバーのボルトは錆びていないか確かめる
名義変更後の流れ6つめは、「ナンバーのボルトは錆びていないか」です。
税金の申告が終わったら、最後はナンバーの交付です。申請にミスがなければ即日でナンバーが発行されます。
年末年始の場合は2〜3日かかるため、自走していく場合は注意が必要です。
ラジオペンチで封印を外し(封印は壊れてしまいます。)、ドライバーで前後のナンバーを外して返却します。気をつけたいのが、ボルトの錆です。前オーナーが、六角レンチで緩めるタイプのボルトを使っているとドライバーでは外せないので前もってチェックしておくことをおすすめします。
ナンバーの取り付けは自分でする
名義変更後の流れ7つめは、「ナンバーの取り付けは自分でする」です。
新しいナンバーを受け取ったら、車に戻って車の前後にナンバープレートを自分で取り付けます。運輸支局の係員が、車検証とナンバーを確認したあと、仕上げの封印をしてくれます。これで名義変更の作業は完了です。
ステップ4 名義変更後にやることは5つ
ここまで来るとゴール間近です。最後の「名義変更預かり金」まで気を抜かず進めていきましょう。
名義変更後の注意点は5つあります。
- 自賠責保険の解約と申請を忘れない
- 名義変更完了を相手に伝える
- 残金の振込を忘れない
- 任意保険を変更する
- 名義変更預かり金の着金を確認する
自賠責保険の解約と申請を忘れない
名義変更後の流れ1つめは、「自賠責保険の解約と申請を忘れない」です。
自賠責保険とは交通事故を起こした時に相手側に払う強制保険です。
売主さんから「自賠責保険承認請求書」を受け取っていますので、それを元に契約されている保険会社へ解約の申請をします。
売主さんがやってくれないんですね。
取引当日に「自賠責保険承認請求書」を受け取っているので、買主が行いますよ。
名義変更完了を相手に伝える
名義変更後の流れ2つめは、「名義変更完了を相手に伝える」です。
名義変更完了を売主さんに伝えましょう。
契約書の取り交わし後もこちらの状況を知らせることで売主さんに安心感を与えることができます。運輸支局で交付された車検証の写しを売主さんに送ることが一般的です。
ていねいに取引を進めることで信頼貯金を積み上げていきましょう。
残金の振込を忘れない
名義変更後の流れ3つめは、「残金の振込を忘れない」です。
契約を取り交わした日に内金だけ支払っている前提で話を進めていますので、残金があれば売主さんの指定口座に振り込みます。
任意保険を変更する
名義変更後の流れ4つめは、「任意保険を変更する」です。
任意保険の新規契約または契約の変更をします。
現在契約中の自動車保険があれば、メーカーや車種、排気量などが変わってくるので任意保険契約の変更が必要になります。
新規で車を購入する方は、「新しく自動車保険を契約する」でいいですか。
あっていますよ。「自動車保険を安くする方法」を解説しているので併せて読んでみてください。
名義変更預かり金の着金を確認
名義変更後の流れ5つめは、「名義変更預かり金の着金を確認」です。
入金日以降に指定口座の記帳に行きましょう。着金があったことを伝えれば、売主さんも安心されるはずです。
「名義変更預かり金が返金されない」というトラブルを耳にしますが、契約書に明記しておくことで未然に防げますし、もしもの場合は法に則った請求ができます。
まとめ:個人売買は取引前、取引当日、名義変更、名義変更後の4つに切り分ければむずかしくない
- 個人売買は取引前、取引当日、名義変更、名義変更後の4ステップがある
- 各ステップで売主が用意する書類にも目を通し、買主が必要な書類を正確に記入する
問題は4つに切り分けていけば、ゴールにたどりつけそうですね。
わからなところは遠慮せず丁寧に質問していけば、お互いの関係も築けていけるし、スムーズな取引につながっていきますよ。
個人売買は車との出会い、売主さんとの出会いでもあります。安く買うだけを目的とするのではなくこの車なら、この人となら契約したいという気持ちも大切です。
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以下の記事は人気の個人売買サイトについて「【2024年版】個人売買サイトおすすめ3選 カババ ガリバー クリマ検索台数や手数料を徹底比較」で詳しく解説しています。併せてこちらの記事も参考にしてください。
最後まで見ていただいてありがとうざいました。今日もすばらしい旧車らいふを!
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