

クラシックカー好きにはたまらない春の祭典、「オートモビルカウンシル2025」が今年も幕張メッセで開催されました。
往年の名車たちが一堂に会し、会場はまさに時代を超えた“走る文化遺産”の博物館。
この記事では、4月11日(金)に現地で見てきた展示車両の中から、印象深かった車(伝説のラリーカー編)を紹介します。
旧車との静かな時間をどうぞお楽しみください。


【たかまるはFP✕旧車歴29年】
旧車が好きで個人売買で出会ったゴルフ2に28年乗り続けています。ファイナンシャルプランナーを取得したことでコスパを考えて旧車生活を楽しむようになりました。
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実現した“2つめの夢”


- ジーノ・マカルーゾ財団から、6台の歴史的ラリーカーを日本へ輸送。
- 豊田章男会長とモニカ・マカルーゾ夫人の情熱的な交流がきっかけ。
- トヨタ博物館、富士モータースポーツミュージアムとのコラボで実現した。
2024年のオートモビルカウンシルでは、ジーノ・マカルーゾ財団が所蔵する6台のワークスラリーカーが来日。
日本の自動車ファンにとって“奇跡の展示”となった背景には、マカルーゾ財団とトヨタ自動車 豊田章男会長との情熱的な交流があったからだそうです。
展示されたラリーカー6台を詳しく紹介


展示された6台は、すべてレース実績のある“ガチ”のワークスカー。
フィアットやランチャ、アウディなど、ラリー黄金時代を築いたマシンたちを、見どころとともに紹介します。
黄金期のラリーカーを間近で観られる


実車を目の前にすると、写真では伝わらない“本物の迫力”が感じられます。
機能美・戦闘力・ブランドの個性が凝縮された6台は、モータースポーツファンだけでなく、旧車ファンにも響きます。
会場に足を運ぶと1日ではもの足りないくらい、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
【展示車両紹介:ラリー黄金時代の6台】


1.フィアットX1/9 アバルト・プロトティーポ(1974年)


- 元F1ドライバー、クレイ・レガツォーニとジーノ・マカルーゾが参加した「ジーロ・ディ・イタリア」に出場。
- ランチャ・ストラトスに次ぐ存在で、戦闘力が高かった。
ジーノ・マカルーゾはこの車を最後に引退。この車をレストアしたことからマカルーゾコレクションが始まった。まさに原点の1台。
とさかのようなエアインテークがF1の車体を想起させるユニークなデザインがポイント!
↓ジーロ・ディ・イタリアの文字が入っている












2.ミニクーパーS(1966年)


- 1966年フィンランド「1000湖ラリー」で優勝した実車。
- モンテカルロラリー3勝
- 小さなエンジンと優れたハンドリングで“ジャイアントキラー”と称される。
小型車で経済的な庶民カーが、ラリーでも実績を残したという事実。
ドアミラーがないことを除いて、とてもラリーカーには見えない可愛さも見応えたっぷり。








3.ランチャ・ストラトス・グループ4


- ターボ仕様グループ5から改修されたワークスカー2.5LのV6エンジン。
- アリタリアカラーで有名な「勝つためだけに設計されたラリーカー」。
コクピットのような風防が特徴のフロントガラスなど昨年他界したベルトーネチーフ、ガンディーニ氏のデザイン。
あえて運転席側にミラーがついている。










4.フィアット131 アバルト・ラリー


- 実用セダンをベースにアバルトが徹底改造。
- 英国ラリーで活躍
- FRP軽量ボディやベルトーネチーフガンディーニ氏によるデザインが特徴。
ストラトスから変わって主役をつとめる131ミラフィオーリ。
2ドアと大げさなオーバーフェンダーによって量産車セダンでもラリーカーらしく見えるのがポイント。








5.アウディ・クワトロ(1982年)


- 初の本格4WDラリーカー。
- 当時の開発担当役員フェルディナント・ピエヒの構想のもと、スウェディッシュカラーからアウディカラーに再塗装された。
- サンレモラリーの優勝車。
1981年に4WDのラリーカーが登場。
これまでの常識をくつがえすことになった。初年はリタイヤもしたが1982年には12戦中7勝と、クワトロイヤーとなる活躍ぶりだった。
トライアングルのような配置の大型ライトやブリスターフェンダーが特徴的。
ミラーは左右両方に付いている。








6.ルノー・サンク・ターボ(1981年)


- 当時ベストセラーとして有名だった「サンク」
- リアシートの部分にミドシップエンジンを積んだターボ車として登場。
- ジャン・ラニョッティがモンテカルロラリーで優勝。
大衆車「サンク」というイメージが強かったけど、スポーティな風貌とレーシーなエンジン配置でずいぶん見方が変わることを実感できる。
特に後ろから見るとノーマルサンクとの印象の差がはっきりわかる。








まとめ|見逃し厳禁!ラリー史に名を刻んだマシンたち


この6台はすべて「ワークスカー」であり、“ザ・ゴールデン・エイジ・オブ・ラリー・イン・ジャパン”というテーマで展示されています。
競技車両のもつ「本物の迫力」を感じ取れる車ばかり。ラリー黄金時代を彩った6台のワークスカーは、モータースポーツに彩りを添える“走る文化遺産”といえるでしょう。
今回の展示車両は、オートモビルカウンシルでしか見られない貴重な機会でした。次はいつ見られるかわかりません。脳裏に焼き付けておこうと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!