



【たかまるはFP✕旧車歴29年】
旧車が好きで個人売買で出会ったゴルフ2に28年乗り続けています。ファイナンシャルプランナーを取得したことでコスパを考えて旧車生活を楽しむようになりました。
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オートモビルカウンシル2025|ヘリテージカー販売店も注目の的


オートモビルカウンシル2025では名車の展示だけでなく、実際に購入可能なヘリテージカーも多数出展されていました。
販売店ブースの雰囲気やスタッフさんとのやりとりを通して、気になった10台を紹介します。
販売店出展車両から厳選!気になったヘリテージカー10選


2025年のオートモビルカウンシルでは33店舗の出展がありました。
なかでも1960年〜70年代のフィアットや1990年〜2000年前半のポルシェを専門に扱っているお店など7店舗が新規出展。
旧車販売の需要が増えている印象をもちました。
フォルクスワーゲンゴルフ1(1983年)|参考出品|スピニングガレージ




- ゴルフ1をドンガラにして再塗装
- トヨタプラッツのエンジンを換装
- 三角窓をはめ殺しにして雨水を防ぐ
- ゴルフ2カブリオレのフェンダーを使いサイドウインカーの位置を変更
ゴルフ1の外観を活かしつつ、燃費にもこだわった参考出品車でした。
製作者のスタッフさんは7年越しのプロジェクトがゴール間近ということもあり、3日間丁寧に車の魅力を教えてくれるそうです。
目標燃費は15km/L/。巷では20kmいくのではという噂も。7月下旬の完成に向けて、ヒューズボックスの取付やダッシュボード周りを進めている最中の出品でした。
となりのゴルフ2カブリオレも初日に売れてしまう人気ぶりでした。「程度のよい車はオートモビルカウンシルで買う」が定着するのは時間の問題かもしれません。












フィアット アバルト 1000 ビアルベロ ”ベッカリス プロトティーポ”(1960年)|5,200万円|コーギーズ




- 約10台生産されたフィアット1000ビアルベロ3rdシリーズの1台
- 現存は数台とのこと
- エンジンはリアなのにラジエーターがフロントに配置されたことで冷却効率が上がった
- 旧車の中でも履歴が残っている一品
- 横から見たフロントマスクが好きでライトのフードが外観と一体化しているデザインに惹かれる








- フォードGT40“GT40P/1035”(1966年)
- シェルビー・コブラ427コンペティション”CSX3005″(1965年)
- ブラバムBT5 イアンウォーカーレーシング(1963年)
- ローラT212コスワースFVC #HU36(1971年)
日産スカイライン GTS-R(1987年)|1,800万円|ヴィンテージ宮田自動車




- 昭和62年式の限定で800台生産された希少の1台
- フルノーマルの純正オプション付き
- 宮田自動車は日産の旧車では名のしれた販売店
- 特に出展車両の中では雨の日走行なしとか大切にされてきたオーナーの車が多い
- 今回も走行距離2,200kmの超低走行距離
- まさにコレクターズアイテム










- 日産スカイラインGT-R Mスペック(2002年)
- トヨタ・スポーツ800 最終型(1969年)
- シボレー・コルベット スティングレイ(1968年)
- フォルクスワーゲンT2 KOMBIラストエディション(2014年)
- MGマグネット ZB(1958年)
フェラーリ・テスタロッサ(1990年)|2,480万円|ジロン自動車自動車




- 1990年式のテスタロッサ
- 側面のエアインテーク「ストレーキ」が有名。
- ボディはピニンファリーナによる設計
- テレビドラマ「マイアミ・バイス」に登場したことで知名度が上がった
- 個人的にはセガのアーケードゲーム「アウトラン」が印象的
- 美しいフォルムは何年経っても変わらないことを証明している一品。










- アルピーヌA110 1600SX(1990年)
BMW 320i Cabriolet(1989年)|418万円| WANNA DRIVE




- 1989年式のE30
- 3シリーズはE30からセダンとステーションワゴンが追加された。
- 2年間で550万ほどかけて内外装のレストアを完工
- オリジナル性を保った一品
日本のカーデザイナー 中村史郎氏も注目していた一品。「バランスもよいし、顔つきもいいし、無駄がない。」と高評価でした。




- メルセデス・ベンツ 230L(1967年)
ロータス・ヨーロッパ S Ⅱ(1971年)|750万円|ガレージイガラシ




- 1971年式のロータスヨーロッパ
- ロータス・ヨーロッパは、世界初の量産型ミッドエンジン車として有名。特に「ブレッドバン(パン屋の車)」と呼ばれる独特なリアデザインが特徴。
- 軽量な車体(約610kg)と相まって、優れた加速性能とハンドリングを実現した「公道で走れるレーシングカー」と評された。
- 生産台数3645台
- 正規輸入品
- フロントバンパーを再メッキ
- 価格帯としては、手が届きそうなヒストリックカーですね。










- ロールス・ロイス・コーニッシュ(1972年)
- サンビーム・レイピア シリーズII(1959年)
- いすゞ117クーペ(1969年)
ポルシェ 911S バハマイエロー フルレストア(1968年)|5,000万円|MEDIATECARS & IBI LAB




- 軽合金鍛造ピストンや大径化されたバルブとポートを採用
- 5速マニュアルギアボックスを装備し、スムーズなギアチェンジが可能
- ホイールベースが延長される前の「ナローポルシェ」の最後期モデル
- フックス製アロイホイール
- 1968年式「911S」は生産台数が少ない
- 「公道で走れるレーシングカー」として高く評価されている
- オーストリアで購入後、3300万円ほどかけてフルレストアされた










- ポルシェ911Tタルガ2.0(1969年)
- ポルシェ911レストモッド(1987年)
プジョー 406(2004年)|250万円|原工房




- フランス車といえば原工房
- プジョー、シトロエン、ルノーなどのフランス車の販売・整備・修理を専門店
- クーペなのにシンプルで洗練されたスタイルが特徴
- ピニンファリーナによるデザインと限定的な生産台数から高い人気あり


新しい提案として、車のボンネット部分でバーベキューを楽しむ、「Carbecue」が展示されていました。


グリルは本物の旧車ミニクーパーやシトロエン2CV、ルノー4、VWビートル、フィアット500の車体をリユースしたもの。
ボンネットをあけるとバーベキューグリルがあり、湯煎やホットプレート、冷蔵庫、食材をいれるガストロノーム容器をはじめ、ワインクーラーもありました。
さらにヘッドライトはリモコン付きのBluetoothスピーカーにもなっているので、ちょっとしたキッチンカーとして利用したり、仲間と余暇を楽しむ場として活用したりできます。
フィアット595 アバルト(1965年)|640万円|Lusso Cars




- フィアット500をベースにアバルト社が改良を加えたモデル
- フィアット500との外観の違いが最小限で、専用エンブレムや2本出しマフラーが追加
- アルミニウム-マグネシウム合金製ホイール
- 専用メーターでスポーティなインテリアにもスポーティな雰囲気がただよう








- Ferrari 512 BBi(1981年)
フェラーリ ディーノ308GTB(1979年)|2,250万円|Mars Inc




- ピニンファリーナがデザイン
- 1979年式は、キャブレターモデルとインジェクションモデルが存在。
- ウェーバー製のキャブレターを搭載し、高回転域での伸びやかなエンジン特性が魅力。
- グラスファイバー製ボディからスチール製ボディへの移行が進んだ時期
- 技術データ証明書付きの希少品
- 車両: フェラーリ308 GTB
- 製造年: 1979年
- 最初の販売先: 香港のディーラー「Maranello Concess. Orient Ltd.」
- カラー: 外装はシルバー、内装は黒 VM 8500」
- 現在の色: オリジナルの色と同じ
イギリスに本社を置く香港のディーラーで購入後、日本にやってきたオリジナルの車であることがわかります。










- Ferrari 512 BBi(1981年)
トークセッション:へリテージカーはいつが買い時?


ヘリテージカーが欲しい方にとって価格推移を抑えることは必須項目。
ちょうどトークセッションに「へリテージカーはいつが買い時?〜相場・流通量変動を読み解く」があったので参加してみました。
コメンテーター:カーセンサー統括編集⻑の⻄村泰宏⽒とモータージャーナリストの島下泰久⽒


今回のコメンテーターは、ひとりでも多くの⼈が気軽に「クルマが好き」と⾔える世の中をと奮闘する⻄村泰宏⽒(カーセンサー統括編集⻑・リクルート⾃動⾞総研所⻑)とモータージャーナリストの島下泰久⽒のお二人。
約1時間の中で7台の相場変動について、22年からの2年間の傾向について話が繰り広げられました。
日本車の特徴として年数と走行距離がのびると、平均価格が下がっていく傾向があるのに対し、輸入車はほぼ横ばい。古い年式で走行距離がのびても、低走行より高値で取引されている車もあるほど。
結論 「いつが買い時?」かの答えは、上昇傾向は続くので「資金がまとまり次第、購入してしまう」ということになりました。
いすゞピアッツァ:177万円〜224万円


SUZUピアッツァの平均価格は下値177万円、上値は224万円。
月の販売台数はほぼ横ばいの10台前後
10万キロでもそれほど変わらない価格で、おすすめは8万kmで買って15万kmまで乗ってからでも乗るか、売るか選択の余地がある。
ポルシェ 996 水冷:431万円〜571万円


ポルシェ 996の価格推移は下値431万円、上値は571万円。
月の販売台数はほぼ横ばいの100台
走行距離を見てみると、4万kmでも24万kmでも500万円台で売れている。
GTになると上抜けて1500万円から3000万円の取引もある。
ポルシェ 993 空冷:1200万円〜1900万円


ポルシェ 993の価格推移は下値1200万円、上値は1900万円。
月の販売台数はほぼ横ばいの80〜90台
走行距離を見てみると、2万kmでも14万kmでも1500万円台で売れている。
エンジンオーバーホール済みやコンディションのいい車であれば、マニュアルでもティプトロでも良い。
ただ、同じ金額で空冷を持つかどうかという問題をクリアできればよい。
スカイライン GT-R R33:633万円〜877万円


R34の販売価格が天文学的な数字となり、事故歴ありでも1500万円以上で買い取りになる時代。値ごろ感でいうとR33かR35の選択になってしまった。
価格推移は下値633万円、上値は877万円。
月の販売台数は22年は44台、23年に78台と増え、また24年44台に落ち着くという状態である。
走行距離を見てみると、2万kmなら1200万円、8万kmで800万円、14万kmなら600万円というように走行距離に準じて価格が下がる傾向がある。
スカイライン GT-R R35 :1023万円〜1765万円


価格推移は下値1023万円、上値は1765万円。
月の販売台数は22年は174台、23年に200台と増え、24年965台に増えている昨今の新車の供給量と比べると明らかに選んだ買い物ができるメリットがある。
走行距離を見てみると、2万kmなら1000〜2000万円、6万km〜16万kmで900万円というように走行距離に準じた価格になっている。
RX7 FD3S:497万円〜575万円


価格推移は下値497万円、上値は575万円。
月の販売台数は22年は170台、23年に150台、24年127台に減ってきている。ロータリーエンジンという付加価値も捨てがたいところ。
走行距離を見てみると、2万kmなら1000万、8万kmで500万円と距離による価格変動がR35に比べて大きい。
フェラーリ 360モデナ:900万円〜1726万円


価格推移は下値900万円、上値は1726万円。
月の販売台数は22年から変わらず50台。
走行距離を見てみると、マニュアルで1万kmなら3000万、4万kmで2000万円、8万kmで1000万円と距離なみの価格調整がついている。
まとめ|“今、買える名車”を間近で体感するチャンス


今年は例年以上に“若い層”をターゲットにした提案(キャンプブームにあやかり自動車のボンネットを開けるとバーベキューができる、その名も”Carbecue”)や“初出展の販売店”が目立ちました。
新たなトレンドや市場の動きも感じられた印象です。
来場者との交流を大切にしている店も多く、リアルなクルマとの出会いの場としての魅力を再確認しました。
販売店ブースは、展示車両と違い“本当に手が届くかもしれない名車”との出会いの場。
写真や文章から、実車を前にした高揚感と出会いの偶然性を感じていただけたら嬉しいです。