




塗装したらブツブツになっちゃったんですけど、もう一回クリアー吹いたら直りますか?



残念だけど無理かな。ランダムサンダーですばやくはがして、始めからやり直すのがタイパもコスパもいいよ。
ゆず肌、サメ肌といったスプレー塗装の失敗でお困りではありませんか?
せっかく塗装まで行ったのに元に戻すのはがっかりしますよね。
失敗した面はランダムアクションサンダーを使えば解決できます。(以下ランダムサンダーと略称)
管理人は旧車歴28年の間、スプレー缶で10箇所以上の塗装経験があります。
塗装の失敗はサンダーではがし、塗装のコツを覚えてきました。
ランダムサンダーは回転が速く、2つの異なった動きで研磨力を高めた製品です。もちろん耐水ペーパーでも削ることはできます。
しかし時間がかかるので疲れてしまい、当日中の修復には間に合わないでしょう。
タイパを考えるとサンダーが必要です。サンダーは削るだけではなく、パッドを変えるだけで塗装面を磨けるからです。
この記事を読めばサンダーで効率よくはがし、鏡面仕上げまで修復していく一連の流れがわかるので作業工程をイメージしやすくなります。
塗装の失敗をあきらめず、修復までもっていきたい方はぜひ最後までお読みください。


【たかまるはFP✕旧車歴28年】
旧車が好きで個人売買で出会ったゴルフ2に28年乗り続けています。ファイナンシャルプランナーを取得したことでコスパを考えて旧車生活を楽しむようになりました。
好きな車を見ているだけで幸せですが、それなりに維持費がかかります。
このブログでは旧車を所有している方、これから乗りたい方のためにコスパ・タイパを考えた記事をお届けしています。
【ありがとう!】:毎日7,000人以上の方が利用するサイトになりました。
代表的な失敗例 ゆず肌の原因と修復方法


代表的な失敗例、ゆず肌の原因と修復方法について解説します。
ゆず肌とは塗装面が凹凸ができた状態


ゆず肌とは塗面がみかんの皮のように凹凸ができた状態です。
凹凸ができて固まっているのでクリアーを吹くと凹凸が強調されてしまいます。
失敗の原因は缶の圧力不足


ゆず肌の原因は缶の圧力不足、必要以上の高い圧力でスプレーしたときにおこりますが、缶スプレーでは缶の圧力不足がほとんどです。
長年放置していた使いかけのスプレーを使ったり、気温の低い日に作業したりすると発生します。
気温が低いと吹き付けられた塗料が塗面で伸びずに硬化してしまいます。
スプレー缶の場合コンプレッサーで圧をかけられないので缶を温めて圧力を上げてください。
気温が高すぎてもブツブツになる


旧車整備の雑誌『オールドタイマー』No.192、194 でも塗装に適した気温は22度〜24度と解説しています。
しかし、外気温32度で塗装をしてしまったため、塗料が塗面に到達する前にシンナーが飛んでしまい、表面がブツブツになってしまったそうです。
最初に塗ったとき、まだ奥義の「オ」の字も知らずに外気温32度Cのなか塗装を敢行。
結果、ザラザラの仕上がりとなった。
それを徹底的に研ぎ出してリカバリー塗装を行ったものの、やはりザラザラに。
なぜか?外気温28度Cのときに塗装したからだ。連日35度C前後の日が続くなか、ストンと28度Cに下がった日があった。
体感的に25度C位に感じたのである。しかしスプレーは正直だった。



適切な温度で塗装することは基本中の基本のようですね。
ゆず肌の修復方法は削って再塗装が基本


ゆず肌の修復方法は削って再塗装が基本ですが、プロに依頼するを含めて次の3つです。


サンダーで剥がして再塗装


ゆず肌の修復方法の1つめは「ランダムサンダーで失敗した塗装面を剥がす」です。
一気にはがすことで楽に作業が進みます。ドア1枚程度であれば10分で平滑処理ができます。
多くの方が休日や短い余暇時間を使っています。時間をかけて塗装を楽しむ場合は別として、このあとの養生、再塗装や乾燥時間を入れるとサンダーを使わない手はありません。
サンダーは削るだけではなくパッドを交換すると研磨機に早変わりします。
塗装後にコンパウンドで研磨すると一段と輝きが増します。
耐水ペーパーで削って再塗装


ゆず肌の修復方法の2つめは「耐水ペーパーで失敗した塗装面を研磨する」です。
ドア1枚で2時間くらいみておきましょう。
パッドにペーパーを取り付け、ペーパーの番手1000、2000、3000番と番手を変えながら平滑にしていきます。
プロに塗装を依頼する


ゆず肌の修復方法の3つめは「プロに塗装を依頼する」です。
失敗した原因がよくわからないとまたゆず肌を作る可能性があります。
失敗することでコツを覚えるというのは同意ですが、貴重な休み時間が無駄になってしまいます。
失敗したままで終わるのは悔しいですが、プロに塗装を依頼してきれいに直してもらうことも選択肢の一つです。



どっちにしても失敗した面をはがして、最初からやり直しなんですね。



DIY初心者なら最後まではがしてからの方がいろいろ悩むより早いからね。
【実録】ゆず肌の直し方


ゆず肌になった面を修復していきます。手順は以下のとおりです。


サンダーで研磨


ランダムアクションサンダーの出番です。延長コードがあると作業の取り回しが楽です。
どの番手から使うか悩みどころですがひとまずパッドを1000番→1500番→2000番と段階的に上げて削っていきます。


【ゆず肌】
ドア中央から下はゆず肌になってしまい光沢がまったくない
サンドペーパーをケチると作業効率が悪くなります。
サンダー使用中にペーパーがヘタってきたら、遠慮なく交換していきます。
耐水ペーパーで研磨


【正面から】
耐水ペーパーの研ぎが終わったドア
ランダムサンダーで塗装面を平滑にしたら耐水ペーパーで塗装面を整えていきます。
番手も同様に1000番→1500番→2000番と変えていきます。
サンダーで研磨しているので整えるだけといった作業になります。


【斜めから見た状態】
失敗した面がきれいにはがれた。
養生と再塗装


【3回目の塗装がおわったところ】
吹いただけなのでまだ何も映っていない
養生は塗装のできばえを左右する大切な作業です。塗装が乗ってはいけない面を覆い隠すのはもとより、塗装ダストが入っていかないようにドアとの隙間にも気を配ります。
写真では新聞とマスキングテープで固定しています。外作業では無風でよい条件が揃うことが少ないのでマスキングシートを使うと時間短縮になります。
コツは1度に厚塗りしないこと


塗装面との距離20cmを保ちながら最初は「バラ吹き」といって薄く吹き、乾き具合を見ながら塗料を重ねていきます。
重ね塗りをするときに間をあけずにスプレーすると、液垂れが発生しやすくなります。夏は5分、冬は10分程度の時間をあけます。
今回は秋なので10分乾かし、20cmの距離を保ってスプレーを往復させ、徐々に塗料が乗る量を増やしていきます。スプレーを何往復させたか数えておくと塗料の厚みを調整しやすくなります。
塗装面の温度にも気を配りましょう。真夏になると気温も塗面の温度も高いので、シンナーの気化が速かったり、塗料が垂れたりします。
クリア塗装


【クリアを3回重ねたところ】
だいぶ映るようになってきた
クリアー塗装も同様に吹きます。塗装が終わって10分経過したらクリアーの出番です。
20cmの距離感でクリアを吹き付けていきます。塗装と同様、吹き付けた後に乾いていく様子を見ていると、もう一往復スプレーするか判断できるようになります。
スプレーの往復回数を数えておくといつでもちょうどよい厚さの透き通った膜をつくることができます。
微粒子コンパウンドで研磨する


【微粒子コンパウンドハード1で磨く前】
右側のドアを磨いていきます
最後は塗装面を磨く工程です。1週間ほど乾かしてから研磨します。
車体全体を洗ってから作業に入ってください。よく水気を拭き取った後にコンパウンドで磨いていきます。優しく一定の力で磨いてください。コンパウンド選びも大事です。
3Mの微粒子コンパウンドハード1は超硬研磨粒子なので表面が輝きます。仕上がり目が細かいのが特長で、濃色や硬い塗面に最適なコンパウンドです。
淡色車であればこの製品だけですばらしいつやが得られますよ。


【微粒子コンパウンドハード2Lで磨いた後】
ツヤが出てきました
管理人はこれで飽き足りないので「ハード2」を仕上げ用として使っています。
優れた輝きを体感できる超微粒子コンパウンドハード2。
硬い塗料、フッ素塗料にも適しています。
バフ目を消す性能にも優れているので良いツヤが得られます。


微粒子コンパウンド磨き完成
完成です。DIY塗装にしては上出来です。
ランダムサンダーがあるおかげで研磨する方も手作業より速くきれいな塗面に仕上げることができました。



初心者でもサンダーで磨くときれいになりますか?



始めは慣れないから、小さな面で少しずつやってみて。きっとピカピカになるよ。
塗装の失敗にランダムサンダーが必要な理由


管理人は初心者こそランダムサンダーを用意していち早くリカバリーしてほしいと考えています。
塗装の失敗は、塗装を始める前から決まっているのかもしれません。
なぜなら準備不足であると塗装のパフォーマンスが低下してしまうからです。
失敗を研究した論文には失敗に対する不安がありすぎると、逆に失敗の確率が高まるという研究があります。
この不安は小さすぎても大きすぎても最適なパフォーマンスを得ることができません。


スプレー塗装の不安には周辺の環境や塗装技術があります。
この不安とははがす技術とはがす道具をもっていないことを指します。
つまり剥がす道具を持たないことは、「背水の陣で塗装に望んでいること」と同じなので心理的にパフォーマンスが下がることになります。
ごらんのようにある程度の不安があるとパフォーマンスを保てる反面、道具がないといった過度な不安な状態にあるとパフォーマンスを発揮できない1ということになります。
塗装作業におきかえると、ランダムサンダーがあると安心材料になり、心理的にも失敗を防げるというわけです。
こうした理由からランダムサンダーは塗装の効果的なツールであるといえます。



文章を書く作業に例えると、鉛筆と消しゴムの関係に似てるね。



消しゴムがなかったらノーミスで書くのしんどいでしょ?
おすすめのサンダー 2選


1万円以下で購入できるオススメのランダムサンダーを2つ紹介します。
京セラ サンダーポリッシャー RSE-1250 ダブルアクション


・時間をかけずに研磨できる
・1.5kgの軽量設計
・長時間の使用でも疲れにくい
・6段階の変速機能で研磨力を調節可能
・グリップがなく手が滑りやすい
・凹凸のある場所を研磨すると暴れやすい
・稼働音が82.41dBで夜間や早朝の使用には要注意
・DIYレベルでは十分すぎる性能です。
・スポンジバフにコンパウンドでかなり奇麗になりました。
・初めての使用で不安でしたが問題なく使用出来ました。
・初心者でしたが、車に使いやすいです。
\ ↓リョービなら9,660円から↓/


Bosch 吸じんランダムアクションサンダー GEX125-1AE


・振動が少なく安定感のある動きで高評価
・洗車キズや水垢を落とすのには十分な研磨力
・6段階の変速機能で振動を抑えられる
・本体が小さく両手で持ちづらい
・稼働音が72.3dBで夜間や早朝の使用には要注意
・手でやるより段違いで早く簡単にできます。
・電源コードがちょい短めですが、延長ケーブル使えば問題なしです。
・住宅街で屋外使用となると使用をためらってしまいますけど、京セラと比べたら圧倒的に静かです。
\ ↓振動が少ないサンダーはボッシュ↓ /


おすすめサンダー2選の比較
おすすめサンダー2選の回転数、消費電力、質量、稼働音を下の表にまとめてみました。


まとめ:ランダムサンダーは塗装ミスからリカバリーする必須アイテム


ゆず肌の修復方法は3つありました。
- サンダーではがして再塗装
- 耐水ペーパーで削って再塗装
- プロに塗装を依頼
ドアの修復でお伝えしたようにランダムアクションサンダーで平滑し、下地を作った方がタイパもよく、いち早く再塗装することができます。失敗してもまたすぐに剥がすことができるので、不安なく作業することができます。


今なら1万円を切る商品も出てきています。価格で選ぶと「京セラ22RSE-1250」、軽さ、消費電力、稼働音で選ぶと、「Bosch GEN125-1AE」がおすすめです。



さっそくはがして最初からやり直してみます!



屋外塗装はつい慌てることが多いので気温、湿度、風に注意してね。
この記事がDIY塗装の成功につながればうれしいです。次回も旧車生活をより豊かにする情報をお届けします。
最後まで見ていただきありがとうざいました。今日もすばらしい旧車らいふを!
今回記事で登場した便利アイテムはコチラです。よかったら参考にしてください。
\研磨用パッドがあると平らに保てます/


\ 幅30cmでマスキングしやすい /


\ 失敗したらランダムサンダー /


\ パッドを変えるとポリッシャーにもなります /


\↓美しい輝きはコンパウンドで実現↓/
\↓塗面の輝きが増します!↓/
\ 万能ペーパータオル /
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