
車検の見積もりを見ていつもため息が出る。
「この金額なら、そこそこの中古車が買えてしまう」
「払えないわけではないけど、ギリギリ」
夜、スマホで「自分の車はいくらで売れるのか」を調べようとして、名前や電話番号の入力画面で手が止まった。そんな経験もあるはずです。
通勤や買い物には別の車がある。この車はなくても生活には困らない。
だからこそ、迷うんですよね。
そこで今回は旧車歴30年、車検のたびに「直すか、手放すか」で揺れ動いてきた筆者が、判断基準と売り時、個人情報を入れずに相場を知る方法、後悔しない売り方まで解説します。
結論から言うと、答えを急ぐ必要はありません。
ただし、車が動くうちに決めておいた方がいいですよ。
\ 3問でわかる:手放すか残すか診断 /
手放すか迷う理由は2つある

旧車を手放せない理由は、突き詰めると2つしかありません。
お金の計算と、気持ちの整理です。
この2つを分けて考えないから、いつまでも答えが出ません。
修理費が中古車並みという現実
まずお金の話です。
旧車の車検や修理の見積もりは、年式が古くなるほど高くなります。
部品が出ない、職人が減った、工賃が上がった。理由はいくらでもあります。
見積もり金額が「同じ車の中古車相場」を超えたとき、誰でも一度は考えます。
「直すより、買い替えたほうが安いのでは」と。
その感覚は正しいです。むしろ数字をしっかり把握できている証拠です。
直してきた思い出がある
もうひとつが気持ちの問題です。
これまでかけてきた修理代。
自分で直した箇所。
家族を乗せて走った記憶。
かけたお金と手間が大きいほど「ここでやめたらもったいない」という気持ちが働きます。
でも冷静に判断すると、これまでかけたお金は、これから先の判断とは切り離すべきものです。
過去の修理代は、手放しても戻ってきません。
比べるのは「これから払うお金」と「これから得られる楽しさ」だけです。
手放すか残すの判断基準

私が車検のたびに使っている判断基準は3つです。
紙に書いて自分と向き合ってみてください。
去年1年で何回乗ったか
まず乗った回数を数えます。
セカンドカーは、乗らなくても維持費がかかります。
自動車税、保険、車検、駐車場代。
年に数回しか乗っていないなら、1回の外出に数万円払っている計算になります。
月1回以上エンジンをかけて楽しめているなら、残す価値は十分あります。
次の故障も直す気になれるか
今回の見積もりだけで考えないことです。
旧車は直しても次の故障が必ず来ます。
今回の修理費を払ったあと、次に壊れたときも「直そう」と思えるか。
想像して気が重くなるなら、気持ちはもう答えを出しています。
趣味の出費と言い切れるか
最後はお金の位置づけです。
ゴルフや旅行と同じで、趣味にはお金がかかります。
旧車の維持費を「趣味の出費」と家族に言い切れるなら、堂々と残してください。
言い訳を探しはじめているなら、負担になりかけているサインです。
- 去年1年で何回乗ったか
- 次の故障も直す気になれるか
- 趣味の出費と言い切れるか
旧車の売り時はいつか
手放す方向に気持ちが傾いたら、次は時期の話です。
結論、旧車の売り時は「相場が高いうち」かつ「動くうち」です。
相場が高い今は追い風
ここ数年、旧車の相場は全体的に高い水準が続いています。
海外からの需要もあり、昔は値段がつかなかった車に驚くような値がつくことがあります。
私がSNSで見かけた例では、ゴルフ2のGTIに300万円から400万円の買取価格がついていました。
新車価格を超えてくる金額です。1995年〜2000年のゴルフ2販売価格が100万円台の時代とは比べ物になりません。
ただしこの先の相場は誰にもわかりません。
「まだ上がるかも」を待って、下がってから慌てるのが一番避けたい方法です。
車検の2〜3か月前が目安
売ると決めたら、車検が切れる2〜3か月前が動き出しの目安です。
車検が残っているほうが、買い手にとって魅力があるからです。
車検を通した直後に売るのは、車検代のぶんだけ損をしやすい売り方です。
動くうちに売るのが鉄則
一番大事なのは動くうちに売るです。
旧車は「走る状態」と「不動車」で、値段がまるで変わります。
不動車をおこすのは、長い時間と費用がかかるからです。
車は置いたままにするほど、バッテリーは上がり、ゴムは硬化し、価値は下がります。
売るかどうか迷ってもいい。
ただ、迷っている間も月に一度はエンジンをかけて乗ってください。
それが愛車の価値を守る、唯一の方法なのです。
個人情報なしで相場を知る方法

「いくらになるか知りたいだけなのに、名前と電話番号が必要」
夜スマホで調べて、ここで手が止まった方は多いはずです。
実は個人情報を入れずに、相場のあたりをつける方法があります。
中古車サイトで逆算する
一番手軽なのは、中古車販売サイトで自分と同じ車を探すことです。
グーネットやカーセンサーで、同じ車種・同じ年式・近い走行距離の販売価格を調べます。
販売価格から3割ほど引いた金額が、買取相場のおおよその目安です。
店の利益と整備費用が、その差額に入っていると考えてください。
登録不要、匿名、今夜すぐできます。
一括査定は決心がついてから
「45秒で愛車の最高額がわかる」という一括査定サイト。
個人情報を入れると、買取店とのやり取りがそこから始まります。
昔は電話が鳴りやまないと言われましたが、今はそこまでのことはほぼありません。
それでも、まだ迷っている段階でやり取りが始まると、気持ちが追い立てられます。
相場を知りたいだけの今は、中古車サイトの逆算で十分です。
一括査定は「売る」と決めてからの道具です。
後悔しない売り方
相場の見通しがついて、手放すと決めたら、あとは売り方を決めます。
| 項目 | 買取店・下取り | 個人売買(フリマ等) | カババ(仲介) |
|---|---|---|---|
| 売れる早さ | 早い | 遅い | 中間 |
| 価格 | 安くなりがち | 高い | 高め |
| 手間 | 少ない | 多い | 少ない |
| 個人間トラブル | なし | 自分で対応 | 仲介が対応 |
| 向いている人 | とにかく早く手放したい人 | 手間を惜しまない人 | 高くかつ安心して売りたい人 |
買取店:早いが安くなりがち
買取店やディーラー下取りは、一番早くて確実です。
ただし旧車の価値を正しく見てくれる店は多くありません。
「古い車ですから」の一言で、思い出ごと安く見積もられることがあります。
旧車専門の買取店なら評価は期待できますが、それでも業者の利益が乗るぶん、手取りは下がります。
▼外車の買取店選びで損をしないコツはこちらで解説しています。

個人売買:高いが手間とリスク
フリマアプリやオークションの個人売買は、高く売れます。
業者の中間マージンがないからです。
そのかわり、名義変更、代金のやり取り、売った後のクレーム。
全部自分で対応することになります。
車の個人売買のトラブルは金額が大きいだけに、こじれると深刻です。
▼名義変更や代金のやり取りなど、個人売買の手続きはこちらにまとめています。

カババ:間を取る選択肢
私がセカンドカーの旧車に一番合うと思うのは、個人売買の「仲介サービス」です。
代表的なのがカババです。
個人売買の高い価格はそのままに、面倒なやり取りと手続きをプロが間に入って代行してくれます。
個人売買で高く売れるのは分かるんですが、知らない人とお金のやり取りをするのは正直不安なんです。それに写真を撮ったり説明文を書いたりすのがちょっと面倒で…。
全部プロが間に入ってくれるのがカババです。出品も査定も無料で、手数料がかかるのは売れたときだけ。やり取りはほとんどチャットで済むので、電話がくることはほぼありません。
カババは売れたときにシステム利用料がかかります。
金額は出品価格が200万円未満なら55,000円、200万円以上なら110,000円です。
それでも買取店より数十万円高い手取りになるケースが多く、手数料を払っても得というのが実際のところです。
▼手数料の詳しい仕組みと損得の計算は、こちらの記事で数字を使って解説しています。

まずは無料査定で、愛車の値段だけ知ることもできます。
売るかどうかは、値段を見てから決めればいい。
夜中に一人で悩むより、数字を見たほうが答えは早く出ます。
\まずは相場確認から/
専任スタッフがしっかりサポート
さびしさとの折り合いのつけ方
最後にお金でも手続きでもない話をさせてください。
手放すと決めても、さびしいものはさびしいですよね。
私は、さびしさとの折り合いのつけ方で心を整理できれば、それでいいと思っています。
写真と整備記録を残す
手放す前に、愛車の写真をたくさん撮ってみてください。
外装、内装、エンジンルーム、自分で直した場所。
整備記録や領収書の束も、捨てずにファイルにとじて残してください。
車は手放しても、その車と過ごした時間の記録は、全部手元に残せます。
次のオーナーに託す
もうひとつ。
旧車を買う人はその車が本当に欲しい人です。
古い車を、わざわざ選んで買うのですから。
放置されて朽ちていくより、次に大切にしてくれる人の元で走り続けるほうが、車にとって幸せだと私は思います。
手放すことは見捨てることではありません。次のオーナーに託すことです。

まとめ:迷ったら乗った回数と諸費用で判断する

旧車を手放すか迷ったら、お金と気持ちを分けて考えてください。
- 去年何回乗ったか
- 次の故障も直す気になれるか
- 趣味の出費と言い切れるか
売り時は、相場が高いうち、そして動くうち。
相場は個人情報なしでも、中古車サイトの逆算で今夜わかります。
売り方で迷ったら、高さと安心の間を取れる仲介サービスが、セカンドカーの旧車には一番合っています。
直すと決めたなら、それも立派な答えです。
どちらを選んでも、この車を大切にしてきた事実は変わりません。
\ 車を高く売るなら /
手数料は成約時だけ


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