
車の下回りの防錆、業者に頼むと5万円から8万円。
ノックスドールを自分で塗れば缶代だけで済みますが、「素人が塗って本当に効くのか、業者との差が出ないか」が気になって踏み切れない。そんな方は多いはずです。
結論から言うと、自分で塗っても効果は十分に出ます。
その証拠に、私が15年前に自分の手でノックスドールを塗ったゴルフ2の下回りは、今もこの通り黒い層が残り、錆を防ぎ続けています。

旧車歴30年、実際に自分でジャッキアップして塗った私が、ノックスドールの本当の効果、15年後の状態、そしてDIYで失敗しないコツまで写真つきで解説します。
読み終えるころには、ノックスドールを塗るかも含め、業者に頼むかDIYか、あなたの答えが出ているはずです。
ノックスドールの効果は本物
ノックスドールの効果は防錆と静音の2つです。
どちらも素人が自分で塗っても長く続きます。
私は2010年に、走行距離約27万kmのゴルフ2に、ノックスドールのアンダーコートを塗りました。
それから15年たった今も、下回りは黒い層に守られたままです。
15年後も錆びていない下回り
これが15年たった現在の下回りです。


塗ったときの黒いコートが、フロアからタイヤハウスまで一面に残っています。
剥がれて地肌が出ている場所はありません。
融雪剤をまく地域ではありませんが、それでも15年で下回りが錆びてくる車は珍しくありません。
この状態を保てているのは、あのとき塗っておいたおかげだと思っています。
塗った所と塗らない所の差
ノックスドールが効いているかどうかは、塗らなかった場所と比べると一目でわかります。

コートを塗った面は泥汚れはあるものの、タイヤハウスそのものは錆びていません。
15年前と比べると厚さがうすれた感じはありますが、まだまだ効果を発揮しています。
一方で、塗っていないハブ(車輪の中心の金属部分)は、しっかり赤錆が出ています。
効果は防錆だけではない
ノックスドールというと錆止めのイメージが強いですが、実際に塗ってみると、もうひとつ体感できる効果があります。
錆を止める効果
いちばんの目的はなんと言っても防錆です。
ノックスドールのアンダーコートは、ペースト状の防錆剤を厚く塗って、金属を空気や水から遮断します。
とくに雪国のように道路へ融雪剤(塩化カルシウム)をまく地域では、下回りの錆は車の寿命を直接縮めます。
塩水を金属に触れさせないという意味で、厚塗りできるペーストタイプの防錆は理にかなっています。
私の車は15年たっても下回りが健在です。
長く乗るつもりの車ほど、早めに塗っておく価値があります。
静音効果
塗ったあとにいちばん驚いたのは、走行音が落ち着いたことです。
とくにはっきりわかったのは、走行中にタイヤハウスへ跳ね上げる小石のコツコツという音が減ったこと。
厚いペーストが鉄板の振動をおさえてくれるので、防錆と遮音を同時にこなしてくれます。
正直に言うと、ロードノイズそのものが減ったかどうかは、耳が慣れてしまって断言できません。
ただ、車内が以前より静かになったのは確かで、全体としてやってよかったと感じています。
業者とDIYはどちらが得か
ここがいちばん迷うところだと思います。
結論を言うと、手間を惜しまないならDIYは十分に得です。
車の下回り防錆を業者に頼むと、5万円から8万円ほどかかります。
一方、自分で塗ればノックスドールの缶代だけ。
私はタイヤハウス4か所+裏面で1L缶を2つ使い、それでも8000円ほどでした。
車体全体くまなく塗るなら、缶をあと1本足す程度です。
差額はおよそ4万円以上。しかもその施工が15年もっているのですから、費用対効果はかなり高い買い物でした。
正直、缶代だけで済むのは魅力です。でも、ウマをかけて車の下に潜って、上を向いて塗る作業でしょ?業者の方がいいんじゃないかなあ…。
その気持ち、よくわかります。私も上を向いて塗り続けて首も腕もパンパンでした。楽な作業だとは言いません。でもあの一日で5万円以上浮いたと思えば、やってよかったと思っています。
大変さを隠すつもりはありません。
ジャッキアップして車の下にもぐり、上を向いてペーストを塗り広げる作業は、体力を使います。
そこを自分でやれるかどうかが、業者とDIYの分かれ目です。
| 項目 | 業者に依頼 | 自分で塗る(DIY) |
|---|---|---|
| 費用 | 5万〜8万円 | 缶代のみ (例:タイヤハウス4か所で約8,000円) |
| 手間 | 預けるだけ | ジャッキアップ・車の下にもぐって塗る |
| 作業時間 | ほぼなし(数日預ける) | 丸一日 |
| 仕上がり | プロの均一な塗り | 15年もった実績あり (この記事の下回り) |
| 向いている人 | 手間をかけたくない人 | 費用を抑えたい人 自分でやりたい人 |
失敗しないDIYの手順
自分で塗ると決めたら、手順はそれほど難しくありません。
私が実際にやった流れを写真で紹介します。
砂や汚れが付いた地肌の状態です。

まずワイヤーブラシで砂汚れを落とし、シリコンオフとペーパータオルで油分を拭き取ります。
下地の掃除と脱脂が、仕上がりを決める大事な工程です。
次に、塗りたくない場所を養生します。
ブレーキ周りは梱包材で囲んで保護しました。

準備ができたら、ヘラでペーストを平らに塗り広げます。
ノリのようにペタペタと厚塗りできるのがこのタイプの特徴です。

塗り終えたタイヤハウスです。地肌が黒いコートで覆われました。

作業のコツは3つです。
- 気温が低い日を選ぶと垂れにくい
- 水抜き用の穴はふさがない
- 乾燥に24時間ほどみておく
使ったのはノックスドールのアンダーコート(オートプラストーン)です。
黒のペースト状で、ヘラで厚塗りできます。

POR-15との使い分け

旧車の防錆でよく比べられるのが、POR-15です。役割が違うので、私は両方を使い分けています。
POR-15は、すでに出てしまった錆を止めるための塗料です。
錆の上から塗って化学的に固め、進行を止めます。
一方ノックスドールは、まだ錆びていない金属を錆びさせないための予防のコートです。
上から厚く覆って、水や空気を寄せつけません。
つまり、錆が出ている場所はPOR-15で止め、これから守りたい下回り全体はノックスドールで覆う。
この組み合わせが、旧車を長く保つ現実的な方法です。
▼POR-15の使い方は、こちらの記事で写真つきで詳しく解説しています。

まとめ 15年乗ってわかったこと

ノックスドールの効果は本物でした。自分で塗った下回りが15年錆びず、塗らなかったハブは錆びた。
この差が、何よりの答えです。
静音効果も加わって、業者に頼めば5万円以上かかる作業が、缶代だけで済みました。
作業は大変ですが、長く乗るつもりの車なら、その一日は十分に報われます。
錆は出てから直すより、出る前に防ぐほうがずっと安く済みます。
あなたの愛車の下回りも、まだきれいなうちに守ってあげてください。
今回の作業で使ったものは下記にまとめてあります。
よかったら参考にしてください。
\ 10年以上もちます /
\ 柔らかいヘラが意外と使いやすい /
\ ↓手袋必須です↓ /
\ 油膜があったら必ずきれいに! /
\ 錆を軽く削ると施工後も安心/


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