旧車のデメリットは維持費が高いほかに何かありますか?
旧車には便利なアシスト機能やセンサーが少ないので、少し不便を感じるかもしれません。
それでも運転する楽しさは変わりませんよ。
- 旧車のデメリット
- 旧車のメリット
- 旧車のデメリットを克服する方法
旧車を買おうかお悩みではありませんか?自動車産業がEVにシフトしているさなか、ひときわ個性を出している旧車は今後も気になる存在です。
旧車ブームにのって購入を検討している方は旧車のデメリットに不安を感じている方も多いはず。せっかく購入したのに不安だらけではドライブが楽しくありませんよね。ざっくり今のクルマと比べるとこんな感じです。
いまの車 | 管理人のゴルフ2 |
---|---|
遠隔操作で解錠する | 鍵を回して開ける |
ボタンでエンジンスタート | 鍵を回す |
電動ドアミラー | 手動で調整する |
ボタンで窓を開閉する | ハンドルを回して窓を開ける |
ABS (アンチロック・ブレーキ・システム) | ポンピングブレーキを早業で行う |
カーナビが内蔵されている | ダッシュボードの上に後付けする |
そこで今回は28年間旧車生活を続けている実体験をもとに旧車のメリット・デメリットを解説していきます。
この記事を最後まで読むと旧車オーナーに必要なデメリット克服方法がわかり、購入後の不安を解消することができます。旧車を購入しようとしている方はぜひ最後までご覧ください。
旧車が好きで個人売買で出会ったゴルフ2に28年乗り続けています。ファイナンシャルプランナーを取得したことでコスパを考えて旧車生活を楽しむようになりました。
好きな車を見ているだけで幸せですが、それなりに維持費がかかります。
このブログでは旧車を所有している方、これから乗りたい方のためにコスパ・タイパを考えた記事をお届けしています。
旧車のデメリットは便利な機能なし、予期せぬ故障、維持費高い
続いて旧車のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
旧車のデメリットは7つです。
最新の便利機能がない
デメリット1つめは「最新の便利機能がない」です。
旧車にはいまの車についている標準装備がありません。「基本は手動」が一般的です。管理人のゴルフ2といまの車を比べるとこんな感じです。
いまの車 | 管理人のゴルフ2 |
---|---|
遠隔操作で解錠する | 鍵を回して開ける |
ボタンでエンジンスタート | 鍵を回す |
電動ドアミラー | 手動で調整する |
ボタンで窓を開閉する | ハンドルを回して窓を開ける |
ABS (アンチロック・ブレーキ・システム) | ポンピングブレーキを早業で行う |
燃料予備タンクあり | 予備タンクなし |
LEDウインカー | リレーをつけないとハイフラッシュ発生 |
アイドリングストップあり | アイドリングストップなし |
カーナビが内蔵されている | ダッシュボードの上に後付けする |
突然の故障に見舞われることがある
デメリット2つめは「突然の故障に見舞われることがある」です。
旧車には整備をしていても突然の故障に見舞われることがあります。車は定期的にメンテをして走らせることが基本ですが、旧車は部品の交換周期が偶然重なることがあります。直したばかりなのに、別の部品で不具合が発生することも珍しくありません。
まとまった修理になると費用が高額になるので、心が折れてしまうオーナーさんがいるのもうなずけます。
維持費が高くなりがちである
デメリット3つめは「維持費が高くなりがちである」です。
維持費は2通りあります。1つは修理費やメンテナンス費用。そしてもう1つは自動車税です。
旧車はエンジン周りの性能差でガソリン消費量が増えたり、登録から13年を過ぎると自動車税1が割増になったりするため、新しい車に比べて維持費が割高になりやすいのです。
10万kmを超えるまでの消耗品の交換に費用がかかり、そして10万kmを超えた後に、エンジンマウント、エンジンヘッドオーバーホールなどの大きな修理が来ると考えておくとよいでしょう。
むしろ20万km以上の現役なら、定期的なメンテナンスで生き残っているわけですから調子よく走るので希少価値へと変わっていくのです。
1995年頃から、こういったスポーツカーでも、そんなに壊れません。そして、何よりすごいのが、「いつまでも償却されない」ということです。なぜかというと、「価格の底」があるからです。
ポルシェに乗ると、なぜお金が貯まるのか? 榎本聡 著 ATパブリケーション
このようにデザインや走行性能が確立された車は何年たっても乗り続けられます。
燃費が悪い
デメリット4つめは「燃費が悪い」です。
旧車は最新の技術が導入されていないため、燃費が悪いことが多いです。エコ性能も低く、頻繁にガソリンを補給する必要があります。
新旧 | 車種 | 平均燃費 |
---|---|---|
旧車 | ゴルフ2 | 10〜13km |
ローバーミニ | 10〜15km | |
AE86レビン | 10〜14km | |
いまの車 | シビック | 15〜20km |
プリウス | 25〜35km | |
マーチ | 18〜23km |
保険料が高くなる場合がある
デメリット5つめは「保険料が高くなる場合がある」です。
旧車は貴重な価値がある一方で、保険会社によっては高額な保険料を設定されることがあります。特に車両保険を付ける場合は特別な設定になっていたり、保険料が高いわりに修理代が出にくいことがあります。
快適性が劣る
デメリット6 つめは「快適性が劣る」です。
旧車はエアコンやサスペンションが今の車ほど快適ではなく、長時間の運転では疲れやすいことがあります。旧車のなかにはエアコンが設定されてないモデルもあります。
最近では暑い夏を乗り切る便利アイテムとして後付エアコンが発売されています。
このようにいまの車に比べ、走行時の快適性がやや劣ることがあります。
レアな部品が見つからない
デメリット7つめは「レアな部品が見つからない」です。
旧車を所有すると修理やメンテナンスの機会が頻繁にやってきます。中古車と同様に修理できるのですが、生産されて10年を境に部品の供給が徐々に減ることはみなさんもご存知ですね。
限定車のレアなパーツになると海外のサイトでも品切れになってしまうので、修理までに時間を要することがあります。
しかし、「部品の供給が乏しいので旧車はもう走れないのか」といえばそうでもありません。
ボッシュは2024年春に、登録から30年以上が経過した車両に対応する「ボッシュクラシックカーサービス」を導入しました。「走る・曲がる・止まる」に必要な部品が充実するので旧車乗りにとってうれしいニュースとなっています。
旧車のメリットは個性を発揮、構造がシンプルなど5つ
旧車のメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。
- 圧倒的な個性を発揮できる
- 車の構造がシンプル
- 主体的に運転できる
- 車に詳しくなれる
- 旧車オーナー同士のつながりができる
圧倒的な個性を発揮できる
歴代のVWゴルフ オートモビルカウンシル2024
メリットの1つめは「圧倒的な個性を発揮できる」です。
旧車の大きな魅力の一つは、「圧倒的な個性」にあります。旧車は、安全基準が厳格に設けられる前の自由なデザインが特徴で、現代の車とは一線を画す独自のスタイルを持っています。現代のクルマは流線型のボディが主流ですが、旧車は生産当時の時代背景を反映した個性的なフォルムが特徴です。
まとめると以下のような特長を持ちます。
- 現代の車と並ぶことで際立つ個性
- デザインで他の車と一線を画す
- 時代を象徴するスタイルが魅力的
旧車はその独特なデザインにより、現代の車と混じることでさらに個性を発揮することができます。特に高速に乗ってドライブに出かければ、自分だけの特別な存在感をもつ車を楽しむことができるのです。
このように旧車の個性的なデザインは、単なる移動手段を超えた特別な魅力を発揮し、旧車オーナーにとっての大きなメリットであることはまちがいありません。
クルマの構造がシンプル
メリット2つめは「クルマの構造がシンプル」です。
旧車の魅力の一つは、その「シンプルな構造」にあります。いまのクルマと比べるとエンジンや補機類は簡素で理解しやすいつくりとなっています。いまのクルマはエンジンがカバーで覆われており、ボンネットを開けても内部構造を把握するのが難しいです。
一方、旧車では、
・各部品が露出しており目で追いやすい
・構造が直感的に理解できる
・エンジンルーム内の配置がわかりやすい
というようにクルマの仕組みを視覚的に学ぶことができます。
さらに、以下のように旧車のシンプルな構造はオーナー自身による修理やメンテナンスを可能にします。
- エンジン周りがわかりやすい
- 補機類や配線を追いやすい
- 不具合箇所の特定がしやすい
このため、機械に詳しくないオーナーでも徐々に知識と経験を積みながらDIYでの整備に挑戦できます。
旧車のこうしたシンプルさは、単なるノスタルジーではなく、クルマとの深い関わりを持ちたいオーナーにとって大きな魅力となっています。
主体的に運転できる
メリット3つめは「運転の主体性を楽しめる」です。
現代の技術はドライバーの安全性と利便性を高めるアシスト機能を次々と実装しています。自動運転システムの進化により、クルマの役割が変化しつつある中でもオーナーは一体感を味わいながら、主体的な運転を楽しむことができます。
旧車の魅力は走行性能だけにとどまらず、ドアの開閉音やエンジン音に心ひかれる愛好家も少なくありません。
いまのクルマは静粛性と滑らかな加速を特長としますが、旧車は機械的な音やハンドル、シートに伝わる振動を通じて、人間の手足で直接操作している感覚をより強く体感できます。この独特の体験は多くの愛好家にとって代えがたい魅力となっています。
クルマに詳しくなれる
メリット4つめは「クルマに詳しくなれる」です。
旧車を所有することで、自然とクルマの知識が深まります。現代のクルマと比べて旧車は故障が発生しやすい傾向がありますが、その分、修理やメンテナンスを通して旧車の仕組みを理解する機会が増えます。
例えば、以下のようなメリットがあります。
- 修理の経験でスキルが向上する
- 車の構造や機能がわかってくる
- 故障箇所の特定が容易になる
このように自分でメンテできると達成感が味わえるほか、修理費用を抑える、DIYの経験値を上げることができます。旧車を所有することでクルマに対する知識と技術が自然と身につき、クルマとの関わりがさらに深まります。
オーナー同士のつながりができる
メリット5つめは「オーナー同士のつながりができる」です。
旧車に限らず車に関する話題は楽しいものです。旧車を通して他のオーナーと交流することで、以下のような楽しみが広がります。
楽しい時間を共有:車をきっかけに友人や仲間と楽しい時間を過ごすことができる。
情報交換:レアパーツや整備、修理に関する情報を共有し合うことで、より深い知識を得られる。
コミュニティの形成:同じ趣味を持つ仲間とのつながりが生まれ、イベントや集まりに参加する機会が増える。
旧車オーナー同士の交流は、単なる車談義にとどまらず、共通の話題と情熱をもつ仲間とのつながりを深めることができ、SNSやオフ会のようなつながりは旧車ライフをさらに豊かにし、特別な体験を提供してくれます。
旧車のデメリット克服法3選
旧車のデメリットは、「最新の便利機能がない」「突然の故障に見舞われることがある」「維持費が割高になりがちである」でした。デメリットを克服する方法は3つあります。
- 便利なデバイスは後付を考える
- 早めの修理で故障を回避
- 家計の見直しで維持費をつくる
便利なデバイスは後付を考える
デメリットを克服する方法の1つめは「便利なデバイスは後付を考える」です。
商品によって便利なデバイスを後付できるものがあります。ただ、後付けなだけに取り付け費用や部品自体が高いケースもあるので、本当にその商品が必要なのかを検討するといいでしょう。
最近はスマホの性能がよくなってきたので、スマホの道案内でだいぶ走れるようになってきました。
また、アンドロイドカーナビを取り付けるオーナーも増えています。アンドロイドカーナビは、1DINサイズの旧車にも取り付けることが可能です。1DINサイズのカーナビは、比較的コンパクトで、狭いスペースにも収まるため、旧車のような小型のダッシュボードにも適しています。
日頃から不具合は早期発見、早めに修理
デメリットを克服する方法の2つめは「不具合は早期発見、早めに修理」です。
旧車を購入予定の方は車に対しての思いや知識にあふれている方がほとんどで、年数のたっている車は修理が必要なことはおおよそ検討が付いています。
予期せぬ故障があるとはいえ、その裏には、必ず原因のもとになっている不具合があります。人間と同じで初期症状があるというわけです。日頃から愛車のメンテナンスを行い、「走る・曲がる・止まる」部品を中心に早めの修理を心がけておけばデメリットを克服できます。
長く乗っていれば「走る・曲がる・止まる」以外の修理が必要になるかもしれません。こうした修理は対処療法とまるごと部品交換の2つで対応します。エアコンが冷えなくなった例を見てみましょう。
【エアコンが冷えなくなった場合】
どの修理も自分だけではなく、相談にのってくれる専門店の存在が必要です。愛車の購入の前に旧車をメンテしてくれる専門店も探しておきましょう。
家計管理の見直しで維持費をつくる
デメリットを克服する方法の3つめは「家計の見直しで維持費をつくる」です。
「不具合は早期発見、早めに修理」、「旧車は維持費が割高」とお伝えしてきました。
修理費用を含めた維持費を捻出するためにも、家計の見直しで余計な固定費を削ることが大切です。家も車も洋服もお金をかけていては家計が破綻してしまいます。
旧車に乗る方は固定費の削減から始めてみてはいかがでしょうか。
管理人はいらないサブスク、固定電話の解約、格安SIMへの乗り換え、保険の解約、自動車保険の見直し、不用品の処分を積極的に進めています。
家計管理も大事そうですね。
メリット・デメリットの解説で旧車に乗れそうかわかってきました。
車の維持費は「年収300万円の車選び生活が苦しくならない予算の立て方」で解説しているので参考にしてください。
旧車がほしくなったら情報集め、試乗、整備手帳、専門店を探すの4つで挑む
旧車は生産が終了し、廃車の壁を乗り越えた希少価値の高いクルマです。量販店で見つけることもできますが、現車の見極めが難しいと言われています。選び方をまちがうと状態の悪いクルマの修理で多額の費用が必要になる場合があります。
旧車はかっこよさはありますが、車の性能や品質はいまの車に劣ることが多いです。
車はどれだけ大事に乗っても経年劣化は免れません。旧車は劣化していることを前提に購入時の注意点をおさえておきましょう。
旧車の情報を集める
旧車購入1つめのステップは「ネット検索や旧車のオーナーさんに聞くなどして情報を集める」です。
「故障しやすい」「修理に必要な部品がもうない」「修理してくれる整備工場が近くにない」など、維持するのが大変になる場合があります。ネット検索や旧車のオーナーさんに聞いたりして情報を集めることが大切です。
また、旧車の雑誌には専門店が掲載されているので、直接お店を見に行って車を見たり、話を聞いたりすると欲しいクルマとの距離が縮まるでしょう。
\CGの雑誌には旧車を扱ったものがあります/
雑誌での情報集めも大事です
試乗してみる
旧車購入2つめのステップは「試乗してみる」です。
購入してから「こんなに手がかかるの?」って思わないためにも必ず試乗してください。デメリットでふれたようにパワステ、オートロック、電動ミラーなど便利な機能はあまりついていません。
また、アイドリングが必要とか、マニュアルの場合2速に入りにくいなどといった運転にコツがいるクルマもあります。登録台数の多い中古車販売サイトを探し、実際に試乗することで旧車特有の乗り心地や操作性を比べることができます。
整備手帳を確認する
旧車購入3つめのステップは「整備手帳を確認する」です。
事故歴・修復歴をチェックするのはもちろんのこと、前オーナーが過去にどのようなメンテナンスをしてきたかがわかり、次の整備計画を立てるための参考材料になるからです。つまり、安く購入できてもすぐに大きなメンテナンスが入れば、1年もしないうちにクルマの維持費が上昇してしまいます。
旧車は通常の中古車と異なり、頻繁に整備が必要な時期があります。購入前の整備手帳を確認することは、旧車オーナーとして必須事項です。
\購入前にまず情報集めから!/
登録は無料
旧車の専門店で購入する
旧車購入4つめのステップは「旧車の専門店で購入する」です。
旧車の人気が高まるにつれ取り扱い業者も増えていますが、旧車に特化した専門店での購入が最も賢明な選択肢です。
専門店を選ぶ理由
豊富な知識と経験:旧車に関する深い知識と豊富な経験をもつスタッフがいる。
故障パターンの熟知:多様な故障パターンを熟知しており、適切な修理内容が提案できる。
高度な修理能力:一般の整備工場では対応困難な複雑な故障も解決できる技術力がある。
購入後のサポート:メンテナンスに関する相談やアドバイスを継続的に受けらる。
初心者におすすめの理由
管理人は、個人売買で購入したことがきっかけでドライブより修理の時間が長い旧車らいふを送っていますが、初心者の方は特定の旧車専門店で購入することを強くおすすめします。
旧車に関する知識が豊富で、いくつもの故障パターンを熟知し、町工場では手に負えない難題の故障も解決してくれるのが利点です。修理内容を予算に合わせて提案してくれるのもうれしいです。
専門店は単なる販売業者ではなく旧車乗りの大切なパートナーであることはまちがいありません。
まとめ:旧車の維持費は家計の見直しで乗り越える
今回は旧車のメリット・デメリット、最後にデメリットの克服方法を解説してきました。
【旧車のメリット】
【旧車のデメリット】
- 便利なデバイスは後付を考える
- 早めの修理で故障を回避
- 家計の見直しで維持費をつくる
旧車のデメリットはよく話題になりますが、デメリット克服法でのりきっていきましょう!
\豊富な在庫から情報集めができる/
登録は無料
次回もカーライフのヒントになる記事をお届けします。
最後まで見ていただいてありがとうざいました。今日もすばらしい旧車らいふを!
- 自家用乗用車の自動車重量税は、新車の新規登録から13年経過すると年間4,100円から税額が上がり、18年経過するとさらに税額が上がります。 まず13年経過すると、車両の重量が0.5トンごとに年間5,700円に上がります。 また、18年経過すると車両の重量が0.5トンごとに年間6,300円に上がります。 ↩︎
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