千葉県木更津市にポルシェの体験施設があるそうです。ポルシェオーナーじゃなくても楽しめますか?
オーナーじゃなくても大丈夫です。インストラクターの説明が親切丁寧なので安心してドライブを楽しめますよ。
- コースの特徴
- プログラム内容
- アドバイスいただいたこと
- 管理人の感想
ポルシェオーナーじゃないので、ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(以下、PEC東京)に行こうか迷われていませんか?PEC東京に行こうと考えている方の中には、まわりはポルシェオーナーだらけで肩身の狭い思いをしてしまうのではと思っているかもしれません。わたしも昨日まではそうでした。
管理人は旧車歴28年、ずっとゴルフ2に乗っています。今までスポーツカーの試乗や運転をサポートするアシスト機能を体験したことがありません。そんな管理人でも体験プログラムを通して、クルマの性能や挙動を楽しむことができました。
この記事では、ポルシェオーナーじゃなくてもドライビングプログラムを楽しめるポイントを解説していきます。
この記事を読めば、各コースで楽しめるドライビング体験の内容がわかり、体験プログラム参加へのイメージが湧きます。
旧車が好きで個人売買で出会ったゴルフ2に28年乗り続けています。ファイナンシャルプランナーを取得したことでコスパを考えて旧車生活を楽しむようになりました。
好きな車を見ているだけで幸せですが、それなりに維持費がかかります。
このブログでは旧車を所有している方、これから乗りたい方のためにコスパ・タイパを考えた記事をお届けしています。
ドライビングプログラム体験
世界で9番目にできた【PEC東京】1では、「ドライブシミュレーターで疑似体験」から「クルマに乗ってドライビングテクニックを高めるもの」まで多様な体験プログラムがそろっています。
- ドライブシミュレーターで疑似体験
- 助手席に乗ってデモンストレーションラップ体験
- ドライビングプログラムで自分に合ったスキルを向上させる
今回は、ポルシェ911Carreraに乗車してドライビングプログラムを体験します。
管理人は、初心者なので定番を選びました。どのクルマにするか、詳細を調べてから体験するのもいいですね。
さて、30分前までに受付を済ませたあと、初めにインストラクターの紹介を受け、申し込んだクルマへ案内されました。
実際のプログラムではヘルメットは着用しません。
今回担当したインストラクターさんは耐久レースに現役で参戦されていて、豊富なレース経験の中からドライバーのレベルやスキルに合わせて指導をしてくれます。
【ドライビングプログラム90分間の流れ】
車やコースの概要を説明がありました。
カメラ、動画撮影はできない。荷物はトランクにしまうなどの指示がありました。
安全に関する説明。
インストラクターがハンドリングトラックへ誘導。
各コースで運転しながら操作のコツを教えてくれます。
自分のスキルに合ったスピードで体験できます。
STEP3〜6の繰り返しになります。
そして、このPEC東京では外周のハンドリングトラックを含めて6つのエリアが用意され、様々なドライビング体験ができるようになっています。
【6つのエリア】
- ハンドリングトラック
- ダイナミックエリア
- ローフリクションハンドリングトラック
- ドリフトサークル
- キックプレート
- オフロードエリア
コースの特徴やハンドル操作、アクセルワークを的確に説明してくれるので、初心者の管理人でも運転する楽しさを味わうことができます。
「またポルシェに乗って、あのコースで試してみたい」と自然に思えてしまうところが、このプログラムの素晴らしいところです。
各コースの特徴、プログラム内容、アドバイスいただいたこと、感想の順に解説していきます。
ハンドリングトラックで正しいコーナリングを学ぶ
ドライビングプログラムの1つめはハンドリングトラックです。
【コースの特徴】
ハンドリングトラックは全長が約2.1 km。LAやアトランタのような平らなコースとは異なり、木更津の地形を利用した起伏のあるコースデザインが特徴。
名物コーナーとして、ニュルブルクリンク北コース(ドイツ ラインラント=プファルツ州)の“カルーセル2“や ラグナ・セカ(カリフォルニア州モントレー)の”コークスクリュー“があり、サーキットに詳しい方なら、さらに楽しめるポイントになっています。
【プログラム内容】
正しいライン取りやブレーキングポイントのデモンストレーションを2周。その後運転を交代して3周走行しました。
【アドバイスいただいたこと】
ハンドリングトラックのアドバイス
・コーナー付近に置いてある緑のコーンがターニングポイント。
・次の目印を見てコーナリングの準備をする。
・ハンドルをゆっくり切っていく。
【管理人感想】
ハンドリングトラックの感想
ライン取りの大切さをインストラクターさんに教えてもらいましたが、初ポルシェの管理人は、ワイドな車幅に慣れるのことで時間が過ぎてしまいました。
リアドライブのクルマが初めてなので、押し出される感覚を味わえた最初のタイミングでした。
ダイナミックエリアでフルブレーキを体験する
ダイナミックエリア
ドライビングプログラムの2つめはダイナミックエリアです。
【コースの特徴】
長方形の舗装されたオープンエリアで、横幅は道路6車線分くらいありました。
コースを行きと帰りに半分ずつ使い、規制されたコースを走行します。
【プログラム内容】
行きはローンチコントロールからのフルブレーキ、帰りはコーンで制限されたコースをスラロームして戻ってきます。
行きでは急加速と急停止を通して、ポルシェの安定した走行を感じ取ることができます。
帰りのスラロームでは、アクセルワークとハンドリング操作を覚えることができます。
デモンストレーション1回のあと、交代して3回チャレンジしました。
【アドバイスいただいたこと】
ダイナミックエリアのアドバイス
フルブレーキ
・スピードが上がってもブレーキ操作、ハンドル操作を徐々に行う。
・停止線で安定して止めるには、1番目のコーン付近でブレーキを踏んでいく。
スラローム
・次のコーンを見てハンドルを操作すること
・急なブレーキ、急なハンドル操作を控える
【管理人感想】
ダイナミックエリア感想
ジェットコースターが苦手な管理人は、自分の運転にも関わらず、急加速中に気持ちが悪くなってしまいました。しかし、2、3回とチャレンジするうちに急加速に慣れ、ABSが少しずつ効いている感触を確かめるところまでいけて嬉しかったです。
スラロームでは、クルマがコーンに当たらないか気を取られ、次のコーンを見る、滑らかなハンドルを切る・戻す、アクセルワークの両立に詰まってしまいました。次回の課題になりそうです。
ローフリクションハンドリングトラックで滑らかなハンドルさばきを学
ローフリクションハンドリングトラック
ドライビングプログラムの3つめはローフリクションハンドリングトラックです。
【コースの特徴】
コースの特徴
コンクリート敷の短いカーブが連続しているコース。低速域でオーバーステアとアンダーステアを誘発させていきます。
【プログラム内容】
低速状態を保ってデモンストレーションをしたあと、3周チャレンジ。主に車両のコントロール方法を体感することができます。
【アドバイスいただいたこと】
ローフリクションハンドリングトラックのアドバイス
・ハンドルを握ったまま持ちかえないでコントロールする
・カーブに入る手前で早めにハンドルを徐々に切っていく
・ハンドルを路面に合わせてゆっくり戻す
【管理人感想】
ローフリクションハンドリングトラック感想
スピードを徐々に上げることはできたものの、オーバーステア、アンダーステアが出た感覚はつかめませんでした。さらにスピードが増せば、出たのかもしれません。スピードを上げれば上げるほど、持ち替えないとコースアウトしそうになり、ハンドリング操作の難しさと面白さを体感することができました。
ドリフトサークルでハンドルとアクセルワークのバランスをとる
ドリフトサークル
ドライビングプログラムの4つめはドリフトサークルです。
【コースの特徴】
平らなドーナツ状の円周コース。スプリンクラーが周囲に設置され小さな噴水を外側に見ながら走行していきます。ここでは、低速域でオーバーステアとアンダーステアを誘発させていきます。
【プログラム内容】
PSM(車両姿勢制御装置)のオン・オフでクルマの挙動がどう変わるかを試します。
低速域でアンダーステアが出始める感覚やオーバーステアが出たらドリフトを保って走行することができます。
【アドバイスいただいたこと】
ドリフトサークルのアドバイス
・クルマがコントロールを失いそうになる頃にハンドルを逆に切って体制を立て直す。
・アンダーステアが出て、クルマの方向が変わってきたらアクセルを緩める。
・クルマの向きが変わってもブレーキを踏まない。
【管理人感想】
ドリフトサークルの感想
PSM(車両姿勢制御装置)が効いていると、クルマが制御を失った段階で自動停止することがわかりました。
PSMオフ状態でオーバーステアが出たあと、クルマを立て直して走行するところまでいけました。
ドリフトは一瞬だけできた感覚はありましたが、途中でスピンしてしまいサークルを1周することはできませんでした。
いともかんたんに操るインストラクターの技術は目を見張るものがあります。できればもう一度チャレンジしたいプログラムです。
キックプレートで瞬時にクルマを立て直す
キックプレート
ドライビングプログラムの5つめはキックプレートです。
【コースの特徴】
ダイナミックエリアと同じような広さ。PEC東京の施設が遠くに見えています。ゆるやかな下り坂をすぎると油圧プレートが埋め込まれてあるのが見えました。プレートはランダムに左右に動くために、車は強制的にスピン状態になります。
【プログラム内容】
散水されて滑りやすくなった路面でスピン状態のクルマを瞬時にコントロールしていきます。
【アドバイスいただいたこと】
キックプレートのアドバイス
・瞬時に切り返すためにはクルマの進む方向に視線を向けるのが大事。
・ちょうどコースの先に侵入スピードの表示板が立っている。
・表示板を遠くに見ながらクルマの行きたい方向を見続けてハンドル操作するとよい。
【管理人感想】
キックプレートコースの感想
1回目はクルマがスピンした方向にハンドルを切ってしまう有り様。
2,3回目はアドバイスどおり、遠くに視線をやると思いのほかカウンターを当てることができました。
どちらにクルマが振られるかを考えるよりも遠くに視線をやり、クルマの行きたい方向を見続けることを意識しました。
オフロードエリアで非日常の傾きを体験する
ドライビングプログラムの6つめはオフロードエリアです。
【コースの特徴】
木更津の丘の地形を活かしたオフロードコース。
【プログラム内容】
通常のオフロードコースのほか、40度もある急斜面を登ったり、丸太で作られた橋を渡ったりするなど上下左右に動く角度が大きくなるのでスリリングな体験ができそうです。
まとめ:日常の運転にも有効なテクニックが学べる楽しいプログラム
今回はPEC東京 ドライビングプログラムの楽しみ方を紹介しました。 インストラクターさんはレース経験のある方がほとんどで、運転のコツを状況に応じて教えてくれます。
思い切って申し込んでみようかな。
90分間で5万円代から予約できます。公道の運転にも役立つヒントがつかめるので、きっとすばらしい体験ができますよ。
PEC東京は、ポルシェオーナーじゃなくても十分楽しめます。今年こそ新しい体験をしたいと思っている方、思いたったときがチャンスです。この記事がドライビング体験への入口につながってもらえたらうれしいです。
最後まで見ていただきありがとうざいました。今日もすばらしい旧車らいふを!
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