
旧車って中古車のことではないんですか?「旧車の方が古い」で合ってますか?
だいたいそれで合ってるよ。
生産から20年くらいたった車が「旧車」と呼ばれているみたいだね。
一言で「旧車」といっても何となく古いイメージがあるだけで、どの年代から「旧車」なのか明確な線引きが難しいですよね。
管理人が乗っているゴルフ2も旧車に入りますが、「そもそも旧車は中古車と何が違うの?」と問われるとうまく説明できないものです。
そこでこの記事では旧車を購入してみたいという方向けに旧車と中古車の違いを解説していきます。
この記事を最後まで読むと、旧車は25年以上経過した車であることや中古車から旧車として残っていく流れがわかります。
また、旧車を保有するメリットやデメリットも紹介しているので、旧車を購入する方や旧車に関心のある方はぜひ最後までご覧ください。
- 中古車との違いとは
- 旧車オーナーになる魅力
- 旧車はどのように購入したらいい?
- 旧車を売るときはどうしたらいい?


【たかまるはFP✕旧車歴29年】
旧車歴29年、カバー歴16年|VWゴルフ2オーナー|サビ・キズ・故障はできるだけDIYでやっつけるなど、維持費削減も忘れません|FP3級・簿記3級取得|特技:家計管理|コスパよく車を維持するための視点で記事を発信中
旧車とは「愛好家や専門店によって大切にされている車」


管理人はVWゴルフ2に29年乗っています。
このゴルフを世間に大きく知らしめたのが、『間違いだらけのクルマ選び』(1976年刊行)を書いて、有名になった自動車評論家の故・徳大寺有恒氏です。
巨匠も愛した実用車のロングセラー、「心に響く名品」VWゴルフの最新事情
VW 「ビートル」(タイプ1)の後継車として1974年に登場した「ゴルフ」は、以降7世代1に渡って世界中の自動車メーカーが目標にするほどの完成度を誇ってきた。
先進の装備をまとう最新モデルのニュースを、「巨匠」のエピソードと共に紹介する。
MEN’S Precious 2017.8.2
さて、このVWゴルフ2は旧車の仲間に入るのですが、旧車の定義は主観によるところが多く、「ここから旧車です」というようにはっきり区分けできないようです。
そこで今回は管理人の主観や各団体が定義している旧車の参加資格で解説していきます。
管理人が考える旧車とは、以下の6つです。
- 生産から20年以上
- 修理回数が増える
- 純正部品が取れなくなった
- 下回りに劣化や錆
- ディーラーで修理を断られた
- 愛好家や専門店に大事にされている
生産されてから20年以上経過している


10年10万キロを境に車の純正部品が減り、車は修理するラインから外れ、廃車になっていきます。
現代では電気自動車がプラグインハイブリッド車が主流になり、ガソリンをたくさん消費する車はいっそう敬遠されがちです。
このように無くなる車もあれば、デザイン性が優れていることで一部の愛好家に大事にされ、生き残るクルマもあります。
修理の時間が増える


長く乗り続けていると、小さな修理から大きな預かり修理に変わっていきます。
ドライブの時間よりもメンテの時間が長くなり、ときには予想以上の修理費用に驚くことがあります。
また、原因不明のエンストや旅行先で立ち往生してレッカーを呼ぶこともあります。
オイル漏れやオルタネーター、エアコンに不具合が出てくると、いよいよ「旧車」の仲間入りかもしれません。
純正部品が取れない


生産が終了して10年を過ぎると、純正部品が減るので修理に時間がかかるようになります。
この間は代車生活が続くので、不便を感じるオーナーはここで乗り換えてしまうでしょう。
10年10万kmはディーラーにとっても新しい車に乗り換えてほしいタイミングなので、積極的な営業も加わります。
このように長く乗り続けたいというオーナー以外は新しい車に乗り換えていき、中古車の中でも残り続ける車種は限られていきます。
下廻りに劣化が見えてくる


生産から20年を過ぎると塗装が剥がれたり、雨漏りがあったり、下廻りが錆びてくることがあります。
最近は傷んだボディを蘇らせる「レストアサービスマツダのロードスター」や「トヨタ86のレストアプロジェクト」もあるのでこうしたオーナーの悩みを解決してくれるサービスはうれしいものです。
また、オートモビルカウンシル2025ではトヨタ・クラシックの事業としてセリカLB GT1400をフルレストアした車両が公開され、メーカーの旧車を大切にする姿勢も評価されています。
VWゴルフにもレストアサービスがあったらいいなぁ


ディーラーで買い替えをすすめられた


本当は直したいのに、「メカニックが転勤しちゃって、さわれる人間がいないんですよねー。」とか
「実は特別なキャンペーンをやっていまして、、、」と乗り換えを勧められることが増えると、そのクルマは「旧車」の域に入っていると言えます。
ファンや専門店によって大事にされている


ここまで旧車にありがちなエピソードから旧車の定義を解説してきました。
20年経つと残る車とそうでない車が出てきます。
供給部品の多さなのでしょうか?
またはデザイン性に優れているからなのでしょうか?
旧車に育っていく車の理由の1つとして、特定のファンや専門店によって大事にされていることがあげられます。
旧車には「もっと乗りたい」「長く大事にしたい」という、人を引き付ける魅力がどこかしらにあるのでしょう。
旧車専門店があるおかげで、他の部品で代用したり、部品を復刻させたりして、旧車生活を楽しむことができるのです。
旧車と中古車のちがい


冒頭のように旧車と中古車の区別がはっきりしないことがあります。
どちらも新車登録から年数がたった「古い車」に変わりはないのですが、その違いについて詳しく見ていきましょう。
「中古車」とはナンバー登録された後の車


「中古車」というと古いイメージをもっているかもしれません。
中古車は1度購入されてナンバー登録をしたことがある車を指します。
ディーラーが「試乗車」としてナンバー登録した場合でも、定義上は「中古車」です。
つまり、「1度誰かの名義になった車」が中古車というわけです。
別の言葉で言い換えると、新しく販売された車が成約され、ディーラーから出た瞬間に「中古車」となってしまうのです。
「旧車」とは25年くらいたったクルマ


旧車は中古車のどのような位置づけなのでしょうか。
新車登録から何年たっているかが基準となるのですが、前述のとおり決まった基準がありません。
生産されてから「何十年と経過した車」のことを指すことが多いです。
「何年経過したのか」というルールがないため、団体や個人によって解釈はいろいろ。
旧車は中古車のようにナンバー登録が条件かどうかは問われません。
製造から何十年と経過し、1度もナンバー登録されずに展示されていたとしても旧車の仲間です。
旧車に関係した団体を調べるとおよその条件がわかってきました。
公道ラリーの団体FIVA:生産から25年


クラシックカーを用いた公道ラリーの団体 FIVAでは「生産されてから25年以上経ったもの」を基準としています。
「国際自動車連盟」FIVAは、クラシックカーの公道ラリーを世界中で管理している団体です。
FIVAはイタリアのトリノにあり、世界中で行われる古い車の公道ラリーを統括しています。
FIVAでは、「生産されてから25年以上経った車」をクラシックカーと呼んでいます。
古い車の魅力を多くの人に知ってもらい、大切に保存していくことを目指すため、世界中のクラシックカーイベントを「FIVAのナショナル・イベント」として認定しています。
ラフェスタミッレミリア:1919年~67年に製造された車


毎年9月に開催されているラ・フェスタミッレミリアは、出場資格として「1919年~1967年の間に製造されたオリジナルの車」としています。
ラ・フェスタミッレミリアは、クラシックカー(旧車)が参加する特別なイベントです。
東京の原宿からスタートし、公道を使い4日間にわたって約1,100kmも走ります。
約1,100kmというと東京から福岡までの距離に相当します。
参加車は1919年~1967年の間に製造されたオリジナルの車のみ。
イベントは決められたコースを決められた時間で走るラリー形式で行われます。
珍しい車を見ることができるので、旧車に興味がある方にはぜひ見てほしいイベントです。
日本クラシックカー協会:1975年にまで製造


FIVAにも加盟の日本クラシックカー協会では、クラシックカーレースの参加資格は1975年にまで製造された車両としています。
今から約50年前よりも前に作られた車になります。
クラシックカー協会でいう旧車となると最新の車とは異なり、独特の魅力や歴史的な価値を想像させますね。
旧車には特別なメンテが必要で、部品を見つけるのが難しかったり、修理に手間がかかったりすることがあります。
修理の苦労も含めて魅力があると感じられれば、もう立派な旧車オーナーかもしれません。
Boschのクラシックカー定義は30年経過


Boschクラシックカーサービス
幕張で4月に開かれたオートモビルカウンシル2025に行ってきました。
Boschのクラシックカーサービスのブースには、管理人が過去4回も修理した燃料ポンプが展示されてました。
ワーゲンにも部品を供給しているBoschは燃料ポンプやO2センサーなど、リビルト品を供給する「クラシックカーサービス」が始めました。
ボッシュはクラシックカーを2つに分けて定義しています。
このようにおよそ25年以上経過している頃から「旧車(クラシックカー)」と呼ばれているようです。
旧車のイベントオートモビルカウンシル2025では伝説のデザイナー ジウジアーロ氏の訪日を記念してラリーカーが展示されました。
もし旧車に興味があったらぜひこちらも参考にしてみてください。


旧車の魅力や特徴


現代の車は燃費や走行性能に優れていますが、旧車にはデザインを中心とした独特の魅力があります。
特にデザインや操作感が人々を引きつけます。
旧車の魅力
車のデザインをすべて網羅できませんが、旧車の魅力をデザイン面からみてみましょう。


- 低くて長いボンネット
- 独創的なフォルムが魅力
- デザインにウエイトが置かれたクルマが多いので独創的なフォルム
- 欧州のデザイナーによって生産されたクルマが多いのも特徴
- フェンダーミラー:
- フェンダーにミラーが付いている
- ノスタルジックな雰囲気を楽しる
- リトラクタブルヘッドライト:
- ボディに格納されるヘッドライト
- 現在では見られないデザイン
旧車のデメリット
旧車を所有するにはデメリットもあります。
主なデメリットは3つあります。
- 維持費が高い:
- 故障が多く、ランニングコストが高い。
- 部品の入手困難:
- 純正部品が手に入りにくい
- 修理が長引くことがある。
- 保管場所が必要:
- 劣化を防ぐための適切な保管方法
- カバーをかける
- 保管場所が必要
- 劣化を防ぐための適切な保管方法
詳しくは「旧車のメリット・デメリット」で解説しています。
こちらの記事と併せてご覧ください。


年代別の特徴 1940年〜1990年


主に1950年以前(昭和25年以前)の代表的な車です。
・1908年~1927年T型フォード
・1928年式メルセデス・ベンツSSK
・1947年式トヨタAC
・1954年式メルセデス・ベンツ300SL
54年式メルセデス・ベンツ300SLは、個人の考えにより、クラッシックカーと呼ぶか旧車と呼ぶか分かれることが多いです。
次に1955年〜1970年の代表的な車です。
・1955年式トヨペット・クラウン
・1957年式プリンス・スカイライン
・1955年式ダットサン110
・1959年式(初代)ダットサン・ブルーバード
・1962年~1974年トヨタ・クラウン(通称ダルマなど)
・1968年~1976年トヨタ・マークII(通称ブタ目など)
・1960年~1974年日産・セドリック
・1963年~1977年プリンス/日産・スカイライン(通称ケンメリ、ハコスカなど)
これらの車が主に旧車として知られています。
日産・スカイラインを例にすると、初代は旧車に入らず、5代目通称ジャパンまでが旧車、6代目の通称鉄仮面は旧車に入らないとの意見もあります。
1970年代の旧車


マッスルカー: アメリカでは力強いマッスルカーが流行しました。
- Pontiac GTO 1969年
- ダッジチャージャー 1969年
- フォードトリノ 500 1971年
省エネルギー化: 日本ではオイルショックがあり、車にも省エネルギー化の影響が出ました。
- ホンダシビック 1972年
- トヨタセリカ 1970年
- 日産スカイライン ハコスカ1970年
- マツダサバンナRX-7 1978年
- 日産フェアレディZ Z432 1972年
1980年代の旧車


経済の変動: アメリカの経済低迷と日本のバブル経済が特徴です。
カジュアル志向: 若者の間でドライブデートが流行し、車が一家に一台から一人一台へと変わりました。
- シボレーコルベット C4 1984年
- フォードマスタング 1979年
- トヨタスープラ A70 1986年
- 日産スカイライン GT-R R32 1989年
- BMW E30 M3 1986年
このように外車の旧車は、独特のデザインや操作感が魅力です。
中古車と異なり、旧車は経年劣化が進んでいるため故障リスクが高くなりますが、その分ノスタルジックな魅力があります。
年代別に見ると、1970年代のマッスルカーや1980年代のバブル期の車など時代背景が反映された特徴が見られます。
オートモビルカウンシルではこうした1960年から2000年ぐらいまでのコンディションのよいクルマをじっくりと観ることができます。


旧車を購入するときは専門店を探す


旧車の流通量は少なく、特定の愛好家が所有しているためなかなか市場に出てきません。
中古車販売店に行けばどの業者でも取り扱っているわけではありません。
旧車は趣味性が高く、購入希望者も限られるため、旧車を取り扱わない業者が多いのが現状です。
そのため購入する際には専門店を探したり、事前に特定の雑誌を読んだりしてクルマの特徴を知っておくことが大切です。
管理人も車を探す前に専門店を探すことから始めることをおすすめしています。
旧車は必ず修理の問題に直面します。
豊富な知識と情報を提供してくれるのが専門店です。
\CGの雑誌には老舗専門店が掲載/
ネットに加えて雑誌での情報集めも大事です
旧車を売却するときは複数社に査定を依頼


旧車を売却する際も業者選びが大切です。
旧車は趣味性が高く、購入希望者が限られるため、業者によっては買い取ってくれないことも多いです。
そのため、旧車を売却するときは旧車の専門店をいくつか回って見積もりをしてもらうのがよい選択です。
もちろんSNSや個人売買サイトで広く告知すれば、乗り換えたいオーナーやコレクションを増やしたいオーナーが購入を希望するかもしれません。
旧車の購入や売却には独特の難しさがありますが、適切な業者選びと事前の調査を行うことで、満足のいく取引ができます。
個人売買サイトは売買手数料をカットできるので売る場合は高く、買う場合は安くで取引できます。


買い手が見つからなかった、
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旧車の売却を検討している方にとって、
カババは選択肢が豊富です!
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まとめ:旧車とは生産されて25年以上たったクルマ


今回は中古車と旧車の違いを解説してきました。
まとめると旧車とは生産されてから25年以上たったクルマと言えます。
- 公道ラリーの団体 FIVA
- 生産されて25年以上
- ラフェスタミッレミリア
- 出場資格「1919年~1967年の間に製造されたオリジナルの車」
- 日本クラシックカー協会
- 参加資格「1975年まで製造された車両」
- Boschクラシックカーサービス
- クラシックカー 30年経過
- モダンクラシックカー 15〜29年経過
もし旧車に興味があったらWEBや雑誌で情報収集してみるのもよいかもしれません。
たかまるさんのゴルフ2は25年以上たっているから旧車ですね?
旧車のヤングタイマーという世代です。
そういえば公道でなかなか見かけなくなったなぁ。
時代が進んでもコンディションのよい旧車が残ってくれることを願う管理人でした。
次回も旧車生活が楽しくなる記事をお届けします。
最後まで見ていただいてありがとうざいました。
今日もすばらしい旧車らいふを!
- 現在VWゴルフは第8世代になっている。VolksWagen 公式 ↩︎













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