旧車って中古車ではないんですか?「旧車の方が古い」で合ってますか?
だいたいそれで合ってますよ。
明確な答えはないけど旧車は20年くらいたった車になります。
- 中古車と旧車の違いは何?
- 旧車の魅力を知りたい
- 旧車はどのように購入するのがよいか
- 旧車を売る場合はどうしたらいい?
世界中がEVにシフトしているなか、ひときわ個性を出している旧車は今後も気になる存在です。
管理人が乗っているゴルフ2は旧車に入りますが、友人に「そもそも旧車は中古車と何が違うの?」と問われるとうまく説明できませんでした。
そこでこの記事では旧車と中古車の違いについて解説するとともに、旧車の魅力やデメリットにふれていきます。
この記事を最後まで読むと、中古車を含めておよそ25年以上経過した車が旧車であることがわかり、旧車の魅力やデメリットについて理解を深めることができます。
旧車をこれから購入予定の方や関心のある方はぜひ最後までご覧ください。
旧車歴28年の肌感覚で言う旧車とは「ファンや専門店によって大切にされている車」
管理人はVWゴルフ2に乗ってます。このゴルフを世間に大きく知らしめたのが、『間違いだらけのクルマ選び』(1976年刊行)を書いて、一躍時の人となった自動車評論家の故・徳大寺有恒氏です。
巨匠も愛した実用車のロングセラー、「心に響く名品」VWゴルフの最新事情
VW 「ビートル」(タイプ1)の後継車として1974年に登場した「ゴルフ」は、以降7世代1に渡って世界中の自動車メーカーが目標にするほどの完成度を誇ってきた。先進の装備をまとう最新モデルのニュースを、「巨匠」のエピソードと共に紹介する。
MEN’S Precious 2017.8.2
さて、このVWゴルフ2は旧車の域に入るわけですが、旧車の定義は個人の主観によるところが多く、どこからどこまでといったカテゴリーで分けることができません。
そこで、今回は管理人の主観や各団体が定義している旧車のカテゴリーを紹介します。
生産されてから20年以上経過している
10年10万キロを境に車の供給部品が減り、車は廃車されていく傾向があります。
現在はテスラやBYDの台頭により、電気自動車が主流になりつつあります。20年以上前の車ともなると、路上で見かけることが少なくなり、いっとき人々の記憶から遠のきます。
こうした「懐かしい」と言われる車は、かつてその時代を思い出させる貴重なアイテムになっていることがあります。
修理がドライブの時間より増え、2年に1回レッカーで搬送されるようになる
これは管理人の主観によるところです。車に長く乗り続けていると、徐々に小さな修理から大きな預かり修理に変わっていきます。
ドライブよりもメンテの時間が長くなり、予想以上の修理費用に驚くことがあります。
2年に1回は首都高のジャンクションで止まってしまったり、映画館の帰りに深夜の駐車場でレッカーを呼ぶことも経験するかもしれません。
オイル漏れやオルタネーター、エアコンに不具合が出てくると、いよいよ「旧車」の域に入ります。
純正部品が取れない
生産終了後10年を過ぎると、純正部品の供給が減少します。部品が手に入りにくくなると「旧車」としての扱いが増えてきます。
純正部品は日本に限らず海外のオークションサイトや解体部品をくまなく検索して入手する愛好家もいます。
ボディや下廻りの劣化が目に見えてきた
生産から20年を過ぎると、ボディの塗装が剥がれたり、雨漏りがしてきたり、鉄の腐食が進んで下廻りが錆びてきます。
このようなの状態になると、「旧車」としての認識が強まります。
最近は錆びて傷んだボディを蘇らせるレストアサービスマツダのロードスターやトヨタ86のレストアプロジェクトが登場して旧車愛好家のあこがれの的になっています。
ゴルフ2もそんなレストアサービスがあったらいいなぁ
ディーラーで修理依頼すると買い替えをすすめられた
ディーラーでの修理を依頼すると、「メカニックが転勤しちゃったので、さわれる人間がいないんですよねー。」といってやんわり断られたり、「実はキャンペーンをやっていまして、、、」と乗り換えを勧められたりすることが増えると、「旧車」の域に入っていると言えます。
それでも専門店に頼って乗り続ける姿勢は賞賛に値します。
旧車のデメリットについて詳しく知りたい方は、「旧車のメリット・デメリット」で旧車に28年乗ってきた経験をもとに解説していますので、併せてご覧ください。
旧車はファンや専門店によって大切にされている車
ここまで旧車にありがちなエピソードから旧車の定義を解説してきました。20年経つと残る車とそうでない車が出てきます。
旧車になる車は特定のファンや専門店によって大事にされているからです。旧車にはそうした人を引き付ける魅力がどこかしらにあるのでしょう。
専門店がある限り、旧車は様々な部品を駆使して残り続け、その時の思い出を蘇らせてくれる存在となっていきます。
旧車と中古車のちがい
冒頭のように旧車と中古車の区別がはっきりしないことがあります。どちらも新車登録から年数がたった「古い車」に変わりはないのですが、その違いについて詳しく見ていきましょう。
「中古車」とはナンバー登録された後の車
さきほども紹介したように「中古車」というと誰しも古いイメージをもっていると思います。
中古車と旧車は同じような雰囲気ですが、明確な違いがあります。中古車は1度購入されてナンバー登録をしたことがある車を指します。ディーラーが試乗車としてナンバー登録した場合も、定義上は中古車です。
つまり、「1度誰かの名義になった車」が中古車です。つまり新しく販売された車が成約され、ディーラーから出た瞬間に「中古車」となってしまうわけです。
「旧車」とは25年くらいたったクルマ
つづいて旧車は中古車においてどのような位置づけになるのでしょうか。
さらに深堀りしていくと旧車を説明する上で新車登録から何年たっているかが基準となるのですが、決まった基準がありません。製造されてから何十年と経過した車やバイクのことを指すことが多いです。
「何年経過したのか」というルールがないため、団体や個人によって異なります。
旧車は中古車のようにナンバー登録が条件かどうかは問われません。製造から何十年と経過し、1度もナンバー登録されずに展示されていたとしても旧車の域に入ります。
旧車に関係している団体を調べるとだいたいの範囲が特定してきました。
公道ラリーの団体 FIVA 生産から25年以上
クラシックカーを用いた公道ラリーの団体 FIVAでは「生産されてから25年以上経ったもの」を基準としています。
「国際自動車連盟」FIVA(フィバ)は、クラシックカー(旧車)の公道ラリーを世界中で管理している団体です。FIVAはイタリアのトリノという街にあり、世界中で行われる古い車の公道ラリーを統括しています。
つまり、ルールを決めたり、イベントを認定したりしています。
FIVAでは、「生産されてから25年以上経った車」をクラシックカーと呼んでいます。世界中のクラシックカーイベントを「FIVAのナショナル・イベント」として認定することがあり、古い車の魅力を多くの人に知ってもらい、これらの車を大切に保存していくことを目指しています。
ラフェスタ ミッレミリア 1919年~1967年の間に製造されたオリジナルの車
日本でも毎年9月に開催されているラフェスタミッレミリアは出場資格として「1919年~1967年の間に製造されたオリジナルの車」としています。
ラ・フェスタ ミッレミリアは、クラシックカー(旧車)が参加する特別なイベントです。このイベントの特徴は、東京の原宿からスタートし、公道を使い4日間にわたって約1,100kmも走ります。
これは東京から福岡くらいまでの距離です。参加車は1919年~1967年の間に製造されたオリジナルの車のみ。イベントはラリー形式で行われます。これは、決められたコースを決められた時間で走る競技のことです。
このイベントは、旧車の魅力を多くの人に知ってもらうとともに、参加者が楽しみながら日本の美しい景色を楽しめる特別な機会です。
街中を走る珍しい古い車を見ることができるので、見ている人も楽しめるイベントです。
日本クラシックカー協会 1975年にまで製造
FIVAにも加盟している1956年設立の日本クラシックカー協会のHPを見るとクラシックカーレースの参加資格は1975年にまで製造された車両としています。
日本クラシックカー協会(JCCA)では、基本的に1975年までに作られた車を「旧車」または「クラシックカー」と呼んでいます。つまり、今から約50年前よりも前に作られた車のことです。これらの車は、今の最新の車とは違って独特の魅力や歴史的な価値があります。そのため、こうした古い車を大切にし、楽しむ人たちがたくさんいます。
旧車には特別なメンテが必要で、部品を見つけるのが難しかったり、修理に手間がかかったりすることもあります。しかし、そういった苦労も含めて旧車の魅力であると感じる方がいることも事実です。
Boschのクラシックカー定義は30年経過
幕張で4月に開かれたオートモビルカウンシル2024に行ってきました。
Boschのクラシックカーサービスのブースには、管理人が過去4回もレッカーで修理した燃料ポンプも展示されてました。
ワーゲンにも部品を供給しているBoschは燃料ポンプやO2センサーなど、リビルト品を供給するクラシックカーサービスが始めまります。
そんなボッシュはクラシックカーを2つに分けて定義しています。
Boschのクラシックカーは2つに分かれている
・クラシックカー 30年経過したもの
・モダンクラシックカー 15年〜29年経過したもの
このように中古車の中でも何年たっているから「旧車」であるという基準はなく、およそ25年以上経過している頃から「旧車」と呼ばれているようです。もし旧車に興味があったらWEBや雑誌で情報収集してみるのもよいかもしれません。
旧車の魅力や特徴
現代の車は燃費や走行性能が優れていますが、旧車には独特の魅力があります。
特にデザインや操作感が人々を引きつけます。
旧車の魅力
- 低くて長いボンネット: 現在の車にはない独創的なフォルムが魅力です。
- フェンダーミラー: ドアではなくフェンダーにミラーが付いているため、ノスタルジックな雰囲気を楽しめます。
- リトラクタブルヘッドライト: ボディに格納されるヘッドライトは、現在では見られないデザインです。
旧車のデメリット
- 維持費が高い: 故障が多く、ランニングコストが高くなります。
- 部品の入手困難: 純正部品が手に入りにくくなるため、修理が難しい場合があります。
- 保管場所が必要: 劣化を防ぐための適切な保管方法、保管場所が必要です。
詳しくはゆっくり旧車らいふ「旧車のメリット・デメリット」で解説しています。こちらの記事と併せてご覧ください。
年代別旧車の特徴 1940年〜1990年
主に1950年以前(昭和25年以前)の代表的な車です。
・1908年~1927年T型フォード
・1928年式メルセデス・ベンツSSK
・1947年式トヨタAC
・1954年式メルセデス・ベンツ300SL
54年式メルセデス・ベンツ300SLは、個人の考えにより、クラッシックカーと呼ぶか旧車と呼ぶか分かれることが多いです。
次に1955年〜1970年の代表的な車です。
・1955年式トヨペット・クラウン
・1957年式プリンス・スカイライン
・1955年式ダットサン110
・1959年式(初代)ダットサン・ブルーバード
・1962年~1974年トヨタ・クラウン(通称ダルマなど)
・1968年~1976年トヨタ・マークII(通称ブタ目など)
・1960年~1974年日産・セドリック
・1963年~1977年プリンス/日産・スカイライン(通称ケンメリ、ハコスカなど)
これらの車が主に旧車として知られています。
日産・スカイラインを例にすると、初代は旧車に入らず、5代目通称ジャパンまでが旧車、6代目の通称鉄仮面は旧車に入らないとの意見もあります。しかし、30代前後の方では6代目の鉄仮面も旧車に入るという意見もあります。
1970年代の旧車
マッスルカー: アメリカでは力強いマッスルカーが流行しました。
- Pontiac GTO 1969年
- ダッジ・チャージャー 1969年
- フォード・トリノ 500 1971年
省エネルギー化: 日本ではオイルショックがあり、車にも省エネルギー化の影響が出ました。
- ホンダ・シビック 1972年
- トヨタ・セリカ 1970年
- 日産・スカイライン ハコスカ1970年
- マツダ・サバンナRX-7 1978年
- 日産・フェアレディZ Z432 1972年
1980年代の旧車
経済の変動: アメリカの経済低迷と日本のバブル経済が特徴です。
カジュアル志向: 若者の間でドライブデートが流行し、車が一家に一台から一人一台へと変わりました。
- シボレー・コルベット C4 1984年
- フォード・マスタング 1979年
- トヨタ・スープラ A70 1986年
- 日産・スカイライン GT-R R32 1989年
- BMW E30 M3 1986年
このように外車の旧車は、独特のデザインや操作感が魅力です。中古車と異なり、旧車は経年劣化が進んでいるため故障リスクが高くなりますが、その分ノスタルジックな魅力があります。
年代別に見ると、1970年代のマッスルカーや1980年代のバブル期の車など時代背景が反映された特徴が見られます。
旧車を購入するときは専門店を探す
旧車の流通量は少なく、特定の愛好家が所有しているためなかなか市場に出てこないのが現状です。また、中古車販売店に行けばどの業者でも取り扱っているわけではありません。
旧車は趣味性が高く、購入希望者も限られるため、旧車を取り扱わない業者が多いのが現状です。
そのため、旧車を購入する際には専門店を探したり、事前に特定の雑誌を読んだりしてクルマの特徴を知っておくことが大切です。
管理人自身、旧車を探す前に旧車の専門店を探すことから始めることをおすすめしています。旧車は必ずメンテナンスと修理の問題に直面します。そんなときに豊富な知識と情報を提供してくれます。
故障しやすい旧車を購入するなら、品質に信頼のおける専門店を選ぶのがおすすめです。
\CGの雑誌には老舗専門店が掲載/
ネットに加えて雑誌での情報集めも大事です
旧車を売却するときは複数社に査定を依頼
旧車を売却する際も業者選びが大切です。
旧車は趣味性が高く、購入希望者が限られるため、業者によっては買い取ってくれないことも多いです。そのため、旧車を販売する際は旧車の専門店をいくつか回って見積もりをしてもらうのがいい選択です。
もちろんSNSや個人売買サイトで広く告知すれば、乗り換えたいオーナーやコレクションを増やしたいオーナーが購入を希望するかもしれません。
旧車の購入や販売には独特の難しさがありますが、適切な業者選びと事前の調査を行うことで、満足のいく取引ができるでしょう。
個人売買サイトは取引手数料をカットできるので売る場合は高値で、買う場合は安値で取引できます。
買い手が見つからなかった、
他社で売却してしまった
それでもペナルティは一切なし!
売却を検討している方にとって、
カババはとても頼りになる選択肢です!
↓↓↓
\カババで出品しながら査定もらえます!/
売れない時の最終兵器最終兵器
まとめ:旧車とは中古車も含め、生産されて25年以上たったクルマ
今回は中古車と旧車の違いを解説してきました。まとめると旧車とは中古車のなかでも25年以上たったクルマと言えそうです。
・中古車も旧車も新車登録から年数がたった「古い車」である
・公道ラリーの団体 FIVA 生産されてから25年以上経った車
・ラフェスタミッレミリア 出場資格「1919年~1967年の間に製造されたオリジナルの車」
・日本クラシックカー協会 レース参加資格「1975年まで製造された車両」
・Boschクラシックカーサービス
クラシックカー 30年経過したもの
モダンクラシックカー 15〜29年経過したもの
もし旧車に興味があったらWEBや雑誌で情報収集してみるのもよいかもしれません。
たかまるさんのゴルフ2は25年以上たっているから旧車ですね?
旧車のヤングタイマーという世代です。
そういえば一ゴルフ2となかなか出合わなくなったなぁ。
時代が進むにつれて、コンディションのよい旧車が残ってくれることを願う管理人でした。
次回も旧車生活が楽しくなる記事をお届けします。
最後まで見ていただいてありがとうざいました。今日もすばらしい旧車らいふを!
- 現在VWゴルフは第8世代になっている。VolksWagen 公式 ↩︎
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