部屋が狭いのでベランダに置こうと思ってます。注意することはありますか?
直射日光や風雨を避けて室外機から遠ざけて置くといいですよ。
- ベランダ保管の手順
- ベランダ保管時の注意点
- ベランダ保管のメリットとデメリット
- あると便利なタイヤ保管アイテム
タイヤの保管場所でお困りではありませんか?
タイヤを室内で保管すると部屋が狭くなったり、臭いや置いた場所にタイヤの跡がつく心配があったりするので悩みどころです。
ベランダに1平方メートルのスペースがあればタイヤを置くことができます。ベランダは共有スペース扱いですが置き方を工夫すれば、居住空間を保ったまま快適にタイヤを保管することができます。
そこで今回は、引っ越し回数4回、賃貸マンションのベランダで20年以上タイヤを保管している筆者がベランダでタイヤを保管する方法と注意点について詳しく解説していきます。
この記事を読むと、そもそもベランダで保管できるのか、またベランダで保管するメリットとタイヤのコンディションを長く保つ方法がわかります。
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タイヤ保管に適した環境とは直射日光を避けた適度な温度と湿度のこと
タイヤのコンディションを長く保つためには、タイヤを置く環境が重要になります。直射日光や湿気、雨風からタイヤを守ることで劣化を防ぎ、長持ちさせることができます。
直射日光を避ける理由は紫外線
できれば屋根のある場所や物置に保管することが理想的です。しかし、賃貸マンションでは屋根のある駐車場や物置に保管することがなかなか実現しません。
タイヤは紫外線にさらされると、ゴムが劣化してひび割れや硬化の原因となります。特に屋外で保管する場合、直射日光が当たる場所は避けるべきです。
タイヤカバーを使用することで、紫外線からの影響を軽減できます。カバーは防水性や遮光性があるものを選ぶとより効果的です。
適切な温度と湿度の管理で劣化を防ぐ
タイヤの保管は温度、湿度の管理が欠かせません。理想的な温度は15〜25℃、湿度は50〜70%とされています。極端な高温や低温、湿気の多い環境は、タイヤの劣化を早める原因をつくります。
特に湿気が多い場所では、カビやホイールの腐食リスクも高まるため、通気性の良い場所で保管することが基本です。
2ヶ月に1度、雨水が溜まっていないか、めんどうがらずにチェックすることが大切です。
カバーをかけて雨風から守る
風雨からタイヤを守るためには、適切なカバーの使用や収納の工夫が必要です。タイヤカバーを使用することで、雨水やホコリからタイヤを保護できます。特に防水性のあるカバーを選ぶと雨の日でも安心です。同じカバーを2重にして被せる方法もあります。
また、地面に直接置くのではなく、タイヤラックを使用すれば湿気を避け、通気性を確保できます。ベランダの水はけが悪いとホイールの錆につながります。
ベランダでタイヤを保管する手順
ベランダでタイヤを保管するときは、基本的な手順を知ることでタイヤの劣化を防ぎ、安全性を確保できます。
保管する前の洗浄からカバーの使用までの流れは次のとおりです。
ウマをかけて安全に交換してください。
水や中性のカーシャンプーで洗います。
吸水タオルでよく拭きます。
半分程度空気を抜いておきます。
エレベーター付きのマンションなら台車があると楽に運べます。
横向きラックか正面向きラックか、ベランダの空きスペースで選んでください。
防水、UVカットのカバーを選びましょう。
保管前には洗浄と乾燥をしっかりと
タイヤ交換はできるだけ雨や曇りの日は避け、晴れた日に行うことをおすすめします。理由は洗浄後の乾燥が早いからです。
タイヤを保管する前に水や中性のカーシャンプーで洗浄します。タイヤを交換したら泥や汚れ、小石を取り除くことで劣化を防ぎます。
湿った状態で保管すると白カビの原因となるため、風通しの良い場所でしっかりと乾かすことが大切です。特に、タイヤの内側や溝、ホイールの隙間に水分が残らないように吸水タオルでよく拭き取ってください。
保管方法は「立てる方法」と「横に重ねる方法」の2通りある
タイヤの保管方法には「立てる方法」と「横に重ねる方法」があります。タイヤは基本的にホイール付きのタイヤは「横に重ねる」、タイヤ単体は「立てる方法」が推奨されています。
横に重ねる場合はタイヤがずれないようにピッタリと合わせ、上からの圧力が均等になるように注意しましょう。フェルトシートをタイヤの間に敷くとホイールが傷つきにくくなります。
「横に重ねる」が向いているベランダ
- 1平方メートル程度の四角いスペースがある。
- 2年以内に引っ越しの予定がある。
- 理由 タイヤラックが次の引っ越し先で不要または合わない可能性あり
- できるだけタイヤ保管にかける費用をおさえたい。
「立てる方法」が向いているベランダ
狭いベランダは横向きのタイヤラックでなんとかいける
- 狭いスペースしか空いていない。
- 理由 横向き型のラックを使えば狭いスペースに置ける
- タイヤの入れ替えに手間をかけたくない
- 「横に重ねる」に比べ、2ヶ月に1度くるりとタイヤを回すだけだから
- ベランダでタイヤを動かす必要がある
- キャスター付きのラックだと動かしやすいから
特に高価なタイヤの場合、積み重ねずに立てて保管する方が望ましいとされています。
立てて保管する場合、同じ面に圧がかからないように注意し、ラックに乗せて保管します。ラックは「横向き」と「正面向き」があります。
正面向きのラック
タイヤの直径をメジャーで測り、ベランダの奥行きに収まるようにしてください。
インチ | タイヤの直径 | タイヤサイズ |
---|---|---|
15インチ | 約63cm | 195/65R15 |
16インチ | 約63cm | 205/55R16 |
17インチ | 約73cm | 225/65R17 |
横向きのラック
横向きのラックは使いやすく、長い面を合わせると正面向きにもなる便利なラックです。ベランダで他に置いているものがある場合は、ラックを2つに分けて別々に置くことができます。
ベランダの横幅、奥行き、高さを測ることで設置のイメージがわきます。
専用カバーを使いポリ袋に1本ずついれる
タイヤを保管するときは専用カバーを使用することをおすすめします。カバーは紫外線や湿気からタイヤを守る役割を果たしますので必ず防水性やUVカット機能があるものを選びましょう。
専用カバーをかける前に1本ずつ大型のポリ袋に入れておくと雨水の侵入を防ぐことができます。
カバーをかけた後は風で飛ばされないように固定します。専用のストラップやフックを使うことで、カバーがずれたり、外れたりするのを防げます。
カバーは紫外線で徐々に劣化していきます。ちなみに管理人の住まいは日当たりのよいベランダなので3年に1度は新しいカバーにしています。
ベランダ保管時の注意点
ベランダでタイヤを保管する際には安全性と周囲への配慮が大切です。重量制限の確認、近隣への配慮、そして定期的な点検を行うことでトラブルを防ぎ、安全に保管することができます。
エアコンの室外機から遠ざける
ベランダにエアコンの室外機がある場合は次の点に注意する必要があります。
- 熱を発する機器や古いエアコンの室外機などオゾンを発生させる機器の近くにタイヤを置かない。
- 風の出る方向にタイヤを置かない。
- 室外機が下にあってスペースが確保できない場合はラックの上段だけを使う。
建物の重量制限を確認する
ベランダにタイヤを保管する前に必ず建物の重量制限を確認しましょう。
建築基準法ではマンションのベランダは1平方メートルあたり180kg程度の重量制限があります。タイヤは、軽自動車用で約10kg、普通車用で約15kg程度なので合計40〜60kgになります。
そのほか、タイヤラックなどの保管用具の重さも含めなければなりません。重量制限を超えると、建物に悪影響を与える可能性があるので、賃貸契約書を確かめベランダに置けるものなのか確かめてください。
近隣への配慮で安心保管
ベランダで保管する際はお隣さんへの配慮も忘れずにしたいところ。見た目や臭いなどが気になる場合があるため、できるだけ目立たない場所に置き、専用カバーで覆うことをおすすめします。
ベランダによっては隣との境に仕切りがあり、火災などの非常事態に「薄い板を破って避難」するようになっています。
火災のときは壁を破って隣へ避難する
さらに床下には階下へ逃げるための「避難はしご」があるベランダがあります。避難経路には置かないことも配慮の1つです。
強風時にタイヤが動いたり、バサバサと音が出ないよう、しっかりと固定することが重要です。特に、上階に住んでいる方は雨水がタイヤを伝って下の階に落ちないか、排水口をふさいでいないか注意しましょう。
お隣さんや階下の方とのトラブルを避けるためにも管理組合のルールを確認し、必要であれば周囲に一声かけておくことも大切です。
定期的な点検でタイヤの寿命を延ばす
ベランダに保管したタイヤは、定期的な点検が欠かせません。最低でも2ヶ月に1回は、タイヤの状態を確認しましょう。点検時にはタイヤ表面のひび割れ、カビ、虫の発生などをチェックします。また、カバーの破れや劣化、固定具の緩みなども確認が必要です。
特に、真夏や真冬ではベランダでの作業がおっくうになりがちです。長期間保管している場合や、季節の変わり目にはもう一度タイヤの表面をチェックすることが重要です。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、タイヤの寿命を延ばし、安全性を維持することができます。
たかまるさんはいつタイヤを交換してますか?
5月、11月が冬タイヤに交換してます。
ベランダ保管のタイヤを入れ替えるタイミングはありますか?
縦置きなら2ヶ月に1度180度回し、横置きなら7月と3月に一番下のタイヤを一番上に持ってくるようにしてます。
タイヤ保管に役立つアイテム 4選
専用のアイテムを活用することでタイヤの劣化を防ぎ、保管スペースの有効活用につながっていきます。ここではタイヤ保管に役立つアイテムを紹介します。
タイヤラックの活用で圧力を分散させる
タイヤラックは、タイヤを効率よく収納するための優れたアイテムです。特に狭いスペースでの保管に役立ち、タイヤを立てて保管するのでタイヤ側面への圧力を防ぎます。
ラックは、複数のタイヤを重ねずに収納できるので通気性も確保できます。選ぶ際は、耐荷重やタイヤのサイズを確認し、自宅のベランダに合ったものを選ぶことが重要です。
移動が容易なキャスター付きのラックを選ぶと、ベランダの掃除やタイヤ交換の運び出しが楽です。
ベランダのタイプによってタイヤラック選びは変わってきます。以下の記事ではベランダの空きスペースに合ったタイヤラックを紹介しています。こちらの記事と合わせて参考にしてください。
すのこやタイヤパレットを活用して通気性を確保する
タイヤを地面に直接置くのではなく、すのこやパレットを使用することで、湿気からタイヤを守ることができます。特にベランダで保管する場合、地面からの湿気がタイヤに影響を与えることがあります。
すのこを使用することで、通気性を確保し、タイヤの劣化を防ぐことができます。パレットを使うことでタイヤが直接地面に触れないため、冷えや湿気の影響を軽減できます。
タイヤカバーの使用と選び方
タイヤカバーは保管時にタイヤを紫外線や汚れから守るための重要なアイテムです。防水性やUVカット機能があるものを選ぶと良いでしょう。
特にベランダは屋外なのでカバーの劣化を防ぐために、耐久性の高い素材を選ぶことが重要です。
また、サイズが合ったカバーを選べば、風で飛ばされる心配もありません。カバーの説明書には「18インチまで」というようにサイズが明記されているのでタイヤサイズを確認しておくこといいでしょう。カバーをしっかりと固定するためのストラップやゴムバンドが付いているかもチェックしましょう。
エレベーターがあるなら台車があると便利
もし、エレベーターがあるマンションなら台車があると便利です。タイヤを運ぶ距離が長いとそれだけでひと苦労です。
エレベーターがあればタイヤを4つ乗せて1度にクルマまで運べます。最近では台車のキャスターが進化して音があまりしない「静音」タイプが出ています。
「静音」タイプなら運搬時の音を気にすることなく運ぶことができます。
ベランダ保管のメリットとデメリット
ベランダでのタイヤ保管には、スペース活用のメリットがある一方で、劣化リスクへの対策が必要です。
メリットは空きスペースを活用できる
ベランダでタイヤを保管することの最大のメリットは、限られた住居スペースを有効活用できることにあります。特にマンションやアパートなど、収納が限られている住居では、タイヤを置くスペースがなかったり、タイヤを置くことで手狭になったりするのでベランダの活用は有効といえます。タイヤの出し入れが比較的かんたんなので、季節ごとのタイヤ交換の際に便利です。
さらに、タイヤラックやカバーを使用することで、整然とした保管が可能となり、ベランダの美観を損なわずに収納できます。
デメリットは劣化リスクへの対策が必要
一方で、ベランダ保管には劣化リスクがあるため、ただタイヤを置くだけではなく適切な対策が必要です。直射日光や雨、温度変化などの環境要因がタイヤの劣化を早めてしまうからです。
3つの対策で劣化リスクから守ることができます。
- 専用のタイヤカバーを使用し、紫外線や雨から保護する。
- タイヤラックを使用して地面から離し、湿気や低温による硬化を防ぐ。
- 定期的にタイヤの位置を変え、同じ箇所に圧力がかからないようにする。
これらの対策を講じることで、ベランダ保管によるタイヤの劣化リスクを最小限に抑えることができます。
スタッドレスを1年以上全く使用しないとか、ベランダが厳しい気象条件にさらされているのであれば、室内保管やタイヤ預かりサービスの利用を検討することも必要です。
当然ですが、タイヤは屋外で使用するように作られています。室内に保管することで、室内のゴム臭やタイヤに含まれる薬品が染み出てくることによって、床が汚れてしまう可能性があるため、くれぐれもタイヤを直に置かないようにしましょう。特にクッションフロアにじか置きしてしまうと跡が消えなくなります。
まとめ:ベランダのスペースと室外機や避難経路から離れた場所に置けるか確認する
タイヤのベランダ保管は、適切な方法で行えば効果的な解決策となります。
マンションのベランダで保管する際の注意点は4点です。
- エアコンの室外機から遠ざける。
- 賃貸契約書でベランダに置いてよいか確かめる。
- 近隣への配慮として避難経路に置かない。
- 定期的にタイヤの位置を変え、同じ箇所に圧力がかからないようにする。
スペースの確認、タイヤの空気圧調整、保管用アイテムの選択、効率的な配置、定期的なメンテナンスが重要です。
室内保管の選択肢も考慮し、注意点を守ることで、安全かつ効率的なタイヤ保管が実現できます。正しい方法で保管し、タイヤの寿命を延ばしましょう。
次回もカーライフが豊かになる記事をお届けします。最後まで見ていただいてありがとうございました!
今回紹介したアイテムはコチラです。よかったら参考にしてください。
\ 縦置きの正面向きラック /
\ 縦置き1段スロープ付きラック /
\ 縦置きの横向きラック /
\ タイヤカバー横に重ねるタイプ /
\ ポリ袋で防水力アップ /
\ タイヤパレットで湿気から守ります /
\ エレベーターがあるなら運搬が楽です/
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